冤罪で自由奪われた男性に過去最高の国家賠償、「父親としてできなかったことを補いたい」―中国

Record China    2020年11月1日(日) 8時0分

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中国メディアの澎湃新聞は30日、冤罪で27年近く自由を奪われた中国江西省の男性に国家賠償金として約7700万円が支払われることが決まったと報じた。

中国メディアの澎湃新聞は30日、冤罪で27年近く自由を奪われた中国江西省の男性に国家賠償金として約496万元(約7700万円)が支払われることが決まったと報じた。冤罪をめぐる中国の国家賠償としては過去最高の額になるという。

記事によると、この男性は1993年10月に起きた男児2人の殺害事件で犯人とされた張玉環(ジャン・ユーホワン)さん。95年1月の一審判決は執行猶予付死刑だった。控訴して無実を主張し続けてきた張さんに無罪が言い渡されたのは今年8月4日で、江西省高級人民法院は今月30日に精神的苦痛に対する慰謝料157万元(約2450万円)を含む約496万元を支払うとする国家賠償決定書を交付した。張さん側は当初、約2234万元(約3億4800万円)を求めており、「やや残念な内容ではあるが受け入れる」としているという。

記事は、張さんが健康面での問題を抱えていることや、国家賠償申請書の中で「無罪判決を受けた後も恐怖の中で生活している」と訴えたことを説明。張さんは「父親としてこれまでできなかったことを補いたい」として、賠償金で息子2人にまず家を買い、残りを自身の老後のための蓄えにする考えだそうだ。(翻訳・編集/野谷

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