Record China 2020年11月5日(木) 17時20分
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4日、韓国・朝鮮日報は、政策面での対立から辞表を提出した洪副首相が、文大統領の慰留にも応じず異例の事態に発展したと伝えた。写真は洪副首相(右)(韓国大統領府Facebookより)。
2020年11月4日、韓国・朝鮮日報は、政策面での対立から辞表を提出した洪楠基(ホン・ナムギ)副首相が、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の慰留にも応じなかったと伝えた。
記事によると、経済副首相兼企画財政部長官の洪氏は今月3日、「株式に対する譲渡税賦課大株主要件」をめぐる最近の混乱をめぐり「責任を取る」として文大統領に辞表を提出した。韓国政府が株式譲渡税を納付する大株主の基準を来年から「1銘柄当たり3億ウォン(約2800万円)保有(※現行は10億ウォン)」へと強化しようとしたが、与党・共に民主党の反対で白紙化となったことが理由だったという。
しかし、文大統領は午前の国務会議(閣議に相当)直後に洪氏と面会して辞表を返し、「もともと党・政府・大統領府の間で意見の違いは十分にあり得る。全て調整していくので今後もしっかりやってほしい」と声を掛けたという。
それにもかかわらず洪氏は辞任の意向を重ねて伝えた。与党は洪氏の辞意表明について「無責任だ」と批判しているが、洪氏は「我慢できない状況だった」と反論したという。
記事は「政策面での対立が原因で経済副首相が辞表を提出することも、大統領の慰留に応じないことも異例のことだ」と伝えている。
これを受け、韓国のネット上では、文大統領に対する「辞めるって言ってる人をなんで引き留めるの?」との声をはじめ、「洪副首相が辞めたら経済政策が失敗したことを認めるようなもの。だから裾を引っ張ってる」「文政権が終わったら、一番非難されそうなのが洪副首相。だから辞めさせないのだろう」など引き留めの理由を推測する声が上がっている。
一方で、洪氏に対しては「(辞任は)素晴らしい選択だと思う」「今が文派を飛び出す絶好の機会」「少し遅れた感はあるけど、辞める理由は十分」など、「辞任の選択は正しい」と主張する声が上がっている。(翻訳・編集/松村)
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