CRI online 2020年11月18日(水) 16時10分
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英科学誌『ネイチャー』の系列で、ネット上で学術論文を公開する『ネイチャー コミュニケーションズ』はこのほど、「上部海洋のメチル水銀、マリアナ海溝に侵入」と題された論文を掲載しました。
英科学誌『ネイチャー』の系列で、ネット上で学術論文を公開する『ネイチャー コミュニケーションズ』はこのほど、「上部海洋のメチル水銀、マリアナ海溝に侵入」と題された論文を掲載しました。同論文によれば、人類の活動により排出された水銀は、地球上で最も「辺境の地」である海洋生態の食物ネットにも到達し、ぜい弱な深海の生態系に潜在的な脅威をもたらしていることが分かりました。この研究は、天津大学地球系統科学学院の孫若愚准教授や劉羿教授によるチーム、中国科学院深海科学・工程研究所、さらにフランス国立研究センター(CNRS)トゥールーズ地球環境研究所などが協力して進めているもので、深海海底着陸機を利用してマリアナ海溝の生物サンプルを採取し、水銀同位体利用して深海のメチル水銀の由来や移動経路を解明しつつあります。
孫准教授は、「過去数年間の研究によると、大気中に存在した水銀が降雨によって海洋の表層部分に蓄積し、死んだ鯨が海底に沈むことや、枯死した海藻が小さな形状で沈降することで深海までに運ばれる。我々は水銀の同位体の測定を通して、水銀の蓄積の状況を特定している。関連する証拠によれば、これらの水銀はこの数十年に蓄積された可能性が高い。すなわち、その大部分は人類の活動によるものだ」と指摘しました。(提供/CRI)
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