Record China 2020年11月24日(火) 10時20分
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21日、韓国・中央日報によると、韓国統一部の李仁栄長官が「新型コロナウイルス感染症のワクチンが確保されれば北朝鮮と分ける」との考えを示唆したことに対し批判の声が上がっている。写真は北朝鮮。
2020年11月21日、韓国・中央日報によると、韓国統一部の李仁栄(イ・インヨン)長官が「新型コロナウイルス感染症のワクチンが確保されれば北朝鮮と分ける」との考えを示唆したことに対し、最大野党「国民の力」が「大韓民国の閣僚であることを自覚せよ」と批判した。
李長官は18日、KBSのインタビューに応じ「治療薬とワクチンで相互に協力できれば、北朝鮮としては防疫による経済的犠牲から多少、脱する契機になるだろう」「足りないものを分け合うことこそ、真の分かち合いだ」との考えを示したという。
国民の力の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員(国会外交統一委員会所属)は自身のフェイスブックで李長官の発言に言及し、「感染者が1人もいない北朝鮮にワクチン共有とは何事か…」と書き込んだ。その後の中央日報の電話取材でも「(韓国も)ワクチンを確保できていない状況で、北朝鮮と分けようと公言することは、韓国閣僚として不適切だ」と指摘したという。
北朝鮮問題専門家らも「北朝鮮は新型コロナ防疫を理由に韓国国民を射殺した。また、感染者0人と宣伝もしている。李長官は、市民団体の代表ではなく韓国の閣僚だということを自覚すべきだ」と批判しているという。
また、記事は「この発言により、米国や日本に比べ韓国のワクチン確保が不十分だという現状が改めて指摘された」とも。ワクチン確保実績は「日本が3億に対し韓国は0」だとし、「そのような状況で北朝鮮の心配ばかりしているのか」「他国が先を争ってワクチンを入手している中で(韓国は)対応が遅く、国民は不安を抱いている」などの声が上がっていると伝えた。
なお、北朝鮮は李長官の発言の後、「労働新聞」論説を通じ「外部の支援は受けない」という従来の立場を改めて強調した。
韓国のネットユーザーからは「韓国統一部のトップが、まるで主敵である北朝鮮の優等生のようだ。国民数百人がコロナで命を落としているのに、助けはいらないと言ってる北朝鮮に分けようだなんて、あきれた発言だ」「武漢から新型コロナが拡散した時、人道主義的観点から国民も入手が困難だったマスクを100万枚、中国に送った。その結果はどうだった?」「暇さえあれば北、北、北の心配ばかり。国民の心配などこれっぽっちもしない」「今も北の核兵器工場はフル稼働中だというのに、統一部のトップが言うことか」「ワクチンをどれだけ確保できるかも分からない状況で、北にあげることから考えているとは。国民の命より、人民の命が優先なんだな」など、批判の声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)
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