Record China 2020年11月20日(金) 16時20分
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19日、澎湃新聞は、夕方になると日本の街に鳴り響く「5時のチャイム」について紹介する記事を掲載した。
2020年11月19日、中国メディアの澎湃新聞は、夕方になると日本の街に鳴り響く「5時のチャイム」について紹介する記事を掲載した。
記事は、日本各地の街では毎日午後5時になると、平日休日問わず時間ぴったりにチャイムの音楽が流れると紹介。これは「5時のチャイム」「夕焼けチャイム」などと呼ばれており、流される局は都市や地域によってさまざまであるものの、日本に住む人にとってはもはや生活の一部というべき存在になっており、日本の街の文化を形成する特色の1つでもあると伝えた。
その上で、この「5時のチャイム」が単なる時報ではなく、防災無線のテストとしての意味も持っていると説明。1964年の新潟地震以降、地震などの緊急情報を地域に発信する防災無線の整備が全国各地で進み、今では全国の90%の地域で防災無線用のスピーカーが電柱などに設置されていると紹介した。
そして、緊急性の高い設備である防災無線には定期的な試験が必要であることから、一部の自治体で毎日午後5時にチャイムや音楽を流すことで機器に異常がないかを点検する試みが始まり、これが全国に広まっていったと解説した。ただ、必ずしも1年中午後5時にチャイムや音楽が流れるわけではなく、日没が早まる冬には午後4時に、夏には午後6時に調整される地域も少なくないとしている。
記事は、長きにわたり流され続けてきた「5時のチャイム」が多くの日本人にとって「子どものころの思い出」をよみがえらせる事象になっているとし、「チャイムを聞くたびに、家に帰らなきゃ、もうすぐご飯だと思ったのが懐かしく、その気持ちがよみがえってくる」といった日本のネットユーザーの声を紹介した。
また、「家に帰る時間を知らせるシグナルとして、ちょっと寂しい気持ちになる」「5時のチャイムを聞くと、日本が平和であることを改めて感じる」などの声もあり、「5時のチャイム」が毎日の生活の一部となるとともに、人によってそれぞれ異なる深い意味合いを帯びていると伝えた。
記事は、「夕方5時になると街を流れるチャイムの音は、何十年という時間をみんなと一緒に生き続け、平坦な生活にちょっとした彩りを添えてきた。日本の街が持つ、独特の優しさなのである」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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