中国疾病予防管理センターの疫学首席専門家、呉尊友（ウー・ズンヨウ）氏がこのほど、中国国営中央テレビ（CCTV）の番組で、「新型コロナウイルスの感染は冬に一層深刻化する」と発言したことが、SNS上で注目されている。

CCTVのニュースサイトによると、呉氏は、「世界の流行状況をみると、初冬、特に11月に入ってから、世界全体の新規感染者数は最多更新が続き、1日60万人を超える日もある。国内ではここ数日、複数の地域で断片的に感染者が出ている。今冬、私たちは試練に直面している」などと述べて、注意を促した。

中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のホットワードランキングでは、「呉尊友氏によると新型コロナウイルスは冬季にいっそう深刻化」が一時、2位に入るなど関心が高まっている。

これについて、ウェイボーユーザーの反応を見ると、「春節（旧正月、2021年は2月12日）に影響しませんように」「春運（春節連休の前後に生じる大規模な帰省・Uターンラッシュ）による人の移動が心配」「年初の頃の緊張感を思い出す」「侮ることなく、マスク着用と手洗いを心掛けよう」「コロナの流行はまだ終わっていない。警戒を怠らないように」などのコメントに共感が寄せられていた。（翻訳・編集/柳川）