Record China 2020年11月27日(金) 16時40分
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26日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、「フランスが中国の手中からセルビア初の地下鉄建設プロジェクトを奪い返した」と報じた。写真はベオグラード。
2020年11月26日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、「フランスが中国の手中からセルビア初の地下鉄建設プロジェクトを奪い返した」と報じた。
記事は、セルビア政府が26日に、来年末より首都ベオグラードの地下鉄建設プロジェクトを始動することを発表するとともに、このプロジェクトについてすでにフランスとの間で合意文書を取り交わしたことを明らかにしたと紹介。建設工事の大部分が仏鉄道車両メーカー・アルストムをはじめとするフランス企業によって行われることになったと伝えている。
そして、ベオグラードの地下鉄はこれまで数十年にわたり建設が議論されてきたものの現在まで実現しなかったと解説。今回計画されたプロジェクトは少なくとも2本の主路線を含んでおり、完成、開通すればこれまで交通渋滞や大気汚染に悩まされてきた170万人のベオグラード市民が恩恵を受けることになるとした。
また、この地下鉄建設の受注をめぐってフランスと中国が競争を繰り広げていたことを紹介し、2019年には中国中車を筆頭とする中国企業が出したプランによりフランス側が苦境に立たされ、フランス側による受注成功は中国からの「奪還」という意味合いを持つことを伝えている。
さらに、仏FRPが消息筋の話として「バルカン半島に位置するセルビアは、欧州進出を狙う中国にとって足掛かりとなる拠点。中国はこの数十年、セルビアに対してインフラ、エネルギー、安全などの分野で巨額のプロジェクトを立ち上げてきた」と報じたことを紹介した。
記事はまた、フランス政府関係者が今回の受注について「フランス、ベオグラード双方がともに望んでいた結果だ」と語ったことを紹介。1本目の路線のオファー価格は18億3000ユーロ(約2270億円)で、プロジェクト実施にあたりフランス側がセルビアに財政融資などを提供すると伝えた。
一方で、関連する土木工事に関しては、セルビア側が中国電力との間で契約を結んだことを報じている。(翻訳・編集/川尻)
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