文政権が中国に韓国の原発技術を渡した?韓国ネットで批判続出、その真相は…

Record China    2020年12月3日(木) 11時40分

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2日、韓国・聯合ニュースは「文政権が中国に韓国の原発技術を渡した?」と題する記事で、韓国のインターネット掲示板で拡散するうわさの真相を伝えた。写真は中国の福清原子力発電所。

2020年12月2日、韓国・聯合ニュースは「文政権が中国に韓国の原発技術を渡した?」と題する記事で、韓国のインターネット掲示板で拡散するうわさの真相を伝えた。

韓国のインターネット掲示板に先月29日、中国が自国の技術で原子力発電所の稼働に成功したというニュースを受けて「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓国の原発技術を中国に全て渡した」と主張する書き込みが掲載された。スレッド主は「中国が独自開発した第3世代原子炉『華竜1号』を採用した原発で電力生産を始めた」という記事を掲載しつつ、上記の主張を展開している。このスレッドは大きな反響を呼んでおり、「任期が終わったら文大統領を調査して」「事実なら厳罰に処すべき」「文政権は信じられない」「文大統領は原発の代わりに国を渡した。国の未来は真っ暗」「脱原発により韓国の60年の原発技術が中国に渡った」「韓国は脱原発をして中国から電気を買って使おうということ」「もともと韓国は核兵器の開発の基礎技術になる原発分野で世界トップだった。それなのに文政権になって原発をストップさせたせいで追い抜かれてしまった」など文政権への批判の声が続出している。

これについて記事は「中国の原発は韓国の技術と何の関連もないと言っても過言ではない」と指摘している。世界原子力協会(WNA)のホームページによると、中国はフランス、カナダ、ロシアなどから原発技術を導入・利用中であり、最新技術の第3世代原子炉モデルとして、米ウェスチングハウス(WH)社製・AP1000と仏アレバ社製・EPRをそれぞれ導入した。特に、今回中国が稼働に成功した第3世代原子炉「華竜1号」(HPR1000)は、フランスの技術を基盤に中国国営企業である中国広核集団公司(CGN)とその前身である中国広東核電集団公司(CGNPC)が設計したものだという。韓国原子力研究院の関係者も「中国の原発技術はフランスが基本であり、韓国が提供したものは全くない」と話しているという。

また記事は「韓国型原発の海外進出は、2009年にアラブ首長国連邦(UAE)へ第3世代韓国標準型原子炉・APR1400を輸出したのが唯一だ」とも伝えている。(翻訳・編集/松村)

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