南京大虐殺犠牲者追悼の日、日本人が見た南京の様子

会報『日本と中国』    2020年12月11日(金) 15時20分

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2019年12月13日は日中戦争時に起きた旧日本軍による南京大虐殺(日本では南京事件)から82年目の日でした。

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2019年12月13日は日中戦争時に起きた旧日本軍による南京大虐殺(日本では南京事件)から82年目の日でした。

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この日、南京市の「南京大虐殺記念館」で追悼式典が開かれている最中、南京大学のキャンパスでは「南大青年2019国家公祭日記念活動」が行われて、興味があったため足を運んで見に行きました。集まった多くの中国人学生が黒色の服を身に纏い、国歌とともに国旗が掲げられ、ちょうど午前10時になると、大きなサイレントとともに黙祷が捧げられました。

私自身、これまで南京市内にある南京大虐殺記念館には3度訪れたことがありますが、平日にも関わらず常に多くの人が訪れています。この記念館に初めて訪れた時の気持ちは今でも覚えています。全て見学を終えた後、「平和な今は本当にいいな」と心から思いました。私自身この気持ちが1番大切であると思っています。

“铭记历史 珍爱和平 开创未来(歴史を心に刻み、平和を愛好し、未来を切り開く)”この言葉は記念館だけでなく、中国の南京大虐殺関連ニュースの中でも出てくる言葉です。記念館の最後にはしっかりと「国歌追悼式を挙げるのは、恨みを継続するためではない。中日両国の人民は、代々友好を続け、歴史を鑑として、未来に向かい、共同で人類の平和のために貢献すべきである。」と書かれていました。

不思議にも日本人の私が記念館に行って、友好を続けていくために自分も日中のために何か貢献したいという思いになりました。しかし被害者数の論争などから日本ではこのことについてあまり語られないため敏感な問題になっていると思います。私自身はそうした論争があること自体が悲しく、最も大切な点は数ではないと思っています。 南京大虐殺記念館の展示は全てに日本語訳もあるため、南京を訪れた際に見てみるのも良いかもしれません。(提供/日本中国友好協会)

※本記事は、公益社団法人日本中国友好協会の公費留学生、飯塚真央さん(南京大学)の2019年12月のレポート「留学する前のイメージと実際に留学してみて気づいたこと、新たな発見」を編集したものです。

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