Record China 2020年12月7日(月) 7時10分
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多維新聞はインドの月探査機の打ち上げ延期について、コロナ禍の影響を受け、そもそも莫大な予算を投じる中国には太刀打ちできないと論じた。写真は中国の嫦娥5号が月面で掲揚した中国国旗。
中国が11月24日に打ち上げた嫦娥5号は12月1日には月面に着陸した。計画がこのまま順調に進めば、月面で採取した土壌サンプルを12月16日ごろには地球に持ち帰ることになる。一方、インドが2020年内に打ち上げる予定だった月探査機のチャンドラヤーン3号は、打ち上21年に延期された。米華字メディアの多維新聞は4日、インドメディアを引用しつつ、インドの月探査および宇宙探査全体を紹介した。
チャンドラヤーン3号は当初、11年11月までに打ち上げると報じられていた。しかしインド宇宙庁担当のジテンドラ・シン国務大臣は9月になり、打ち上げは21年初頭になると表明した。
インドも宇宙開発には力を入れている。衛星打ち上げ技術はすでに掌握し、14年には探査機を火星周回軌道に乗せることにも成功した。現在は金星探査機の打ち上げも計画しているという。
しかし、月探査については19年9年にチャンドラヤーン2号を打ち上げたものの、本体から切り離された着陸機が月面への降下中に消息を絶ち、後になり月面に激突していたことが判明した。
インドはチャンドラヤーン3号で、改めて月面軟着陸を目指した。計画通りなら中国の嫦娥5号と前後して月に向かうはずだった。多維新聞は「新型コロナウイルス肺炎が大流行した影響を受け、中国の嫦娥5号との競争に敗北した」と評価した。
多維新聞はインドの宇宙開発を中国と比較した場合、「努力はしている」と評した上で、根本的な問題点として宇宙開発に莫大な予算を投じる中国にはかなわないと指摘。中国は人工衛星や探査機の研究開発だけでも、2000年には2260万ドルを投じ、16年には3億8660万ドルにまで大幅に増額したと紹介した上で、インドについては「直面する経済問題が、宇宙産業の刷新能力を弱めてしまった」と論評した。(翻訳・編集/如月隼人)
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