人民網日本語版 2020年12月10日(木) 14時40分
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チョモランマ(エベレスト)の最新の標高が8日、発表された。8848.86メートルだった。チョモランマは背が伸びたのだろうか、この数値はどのように測量されたのだろうか。
チョモランマ(エベレスト)の最新の標高が8日、発表された。8848.86メートルだった。チョモランマは「背が伸びた」のだろうか、この数値はどのように測量されたのだろうか。経済日報が伝えた。
2020年チョモランマ標高測量前線総指揮の李国鵬(リー・グオポン)氏はインタビューに応じた際に、「今回発表されたデータには、雪の深さの分も含まれる。2005年に測量した8844.43メートルとは、岩石面の標高だ。チョモランマは世界最高峰であり、最も若い山の一つでもある」と述べた。垂直運動方向において、チョモランマ一帯の標高が毎年4ミリメートルほど高くなっている。全体的な流れを見ると、チョモランマは高くなっているが、そのペースは決して速くない。
チョモランマの標高測量は大掛かりなプロジェクトだ。測量全体でGNSS衛星測量、精密水準測量、光電測距、積雪深レーダー測量、重力測量、天文測量など多くの伝統的・現代的な測量技術を採用し、チョモランマの標高を正確に測量する。
今回のチョモランマの標高測量は主に、次の面で技術のイノベーションと進展を実現した。(1)北斗衛星測位システムを頼りに測量を展開した。(2)国産測量機器・装備を全面的に用いて今回の測量任務を行った。(3)航空重力技術を応用し、測量の精度を高めた。(4)リアルシーン3D技術を利用し、チョモランマの自然資源状況を直観に訴える形で示した。(5)測量隊員が登頂・観測し、信頼性の高い測量データを取得した。
李氏は「2005年のGNSS衛星測量は主にGPSを使用した。今年、同時に米国のGPS、欧州のガリレオ、ロシアのグロナス、中国の北斗という4大世界衛星測位システムを参考にしながら、北斗のデータを中心とした。今回北斗システムに合わせて使用したGNSS受信機の多くが国産設備で、いずれも国産機器の中で精度が最高のものだ」と説明した。
今回のチョモランマの標高測量ではさらに、初めて航空リモートセンシング撮影技術が採用された。パイロットが「航空地質1号」機を操縦し、成層圏と対流圏が交わる高度9800−1万250メートルを飛行し、正確な一次資料を取得した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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