2020年12月12日、韓国・京郷新聞によると、大田（テジョン）市儒城（ユソン）区の公務員が新型コロナウイルスに感染したため、濃厚接触者31人を含む全職員872人の検査を行ったところ、全員陰性と判明した。市の保健福祉局長は「奇跡のような出来事だ」と評したという。

記事によると、10日午前、公務員1人が新型コロナ陽性の判定を受けたため、防疫当局は直ちに儒城区庁を閉鎖。庁舎前に臨時診療所を設置し、業務をストップさせて全職員の検査を実施した。陽性判定を受けた公務員は会議への出席など多くの業務に当たっていたため、感染拡大が懸念されたが、872人中1人も陽性者は出なかったという。

保健福祉局長は「勤務中もマスク着用、手洗いを徹底するなど、個人防疫に力を入れていた結果だろう」「強い責任感を持つ公職社会の特性上、個人防疫の規則を徹底的に順守したものと判断できる」とコメントしたという。記事は「マスクがまた、新型コロナの大規模拡散を防いだ」と伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「感染者が出なくて幸いだ」「本当によかった。儒城区庁の皆さん、頑張れ」「本当に奇跡だな。食事はどうしていたんだろう？。マニュアルが知りたい」「マスク着用こそが答えだ」「1人1人がきちんと守らないといけない」「マスク着用は自分の家族と隣人を守る防疫だ」「常にマスクをしよう。顎に引っかけるのは、太極旗を冒とくするのも同じだ」などのコメントが寄せられている。

その他、「その人はどうして感染したのか、動線は公開しないの？」「これで全てが終わりではない。もう少し状況を見守り、本当に何の異常もなかったときに自慢すべきだ」などの意見も見られた。（翻訳・編集/麻江）