CRI時評 2020年12月18日(金) 12時45分
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月の土壌サンプルを携えた中国の月探査機「嫦娥5号」の帰還モジュールが17日未明、地球への帰還に成功した。人類が44年ぶりに獲得した月のサンプルで、中国の宇宙飛行が創造した新たな歴史の証人となるものだ。
月の土壌サンプルを携えた中国の月探査機「嫦娥5号」の帰還モジュールが17日未明、地球への帰還に成功した。これは人類が44年ぶりに獲得した月のサンプルで、中国の宇宙飛行が創造した新たな歴史の証人となるものだ。中国の習近平国家主席は、夢を追う、勇敢に探索する、協力して堅塁を攻略する、協力・ウィンウィンという月探査の精神を大いに発揚し、宇宙の神秘を絶え間なく探って人類の幸福を増進することを強調した。
嫦娥1号から嫦娥5号にかけて、中国は月周回飛行、月面着陸、地球への帰還という月探査プロジェクトの3ステップを予定通り実現させ、月からサンプルを持ち帰った世界で3番目の国となった。これは全国の数千に上る機関や団体、数万人の科学技術従事者の協力によるものだ。
科学に国境はない。嫦娥5号の任務をめぐって、中国側は欧州宇宙機関、アルゼンチン、ナミビア、パキスタンなど諸外国や国際組織と監視・制御分野で協働・協力を展開した。国家航天局はこれまでに44の海外宇宙機関、4つの国際組織と140件を超える宇宙協力文書に調印し、月や火星などの探査任務で広範な協力を展開してきた。
今回の月探査任務の最大の成果として、中国が月で採取した土壌サンプルの科学技術的価値に国際社会から広く関心が寄せられている。米AP通信は「嫦娥5号が持ち帰ったサンプルは米国と旧ソ連が採取したサンプルより数十億年『若い』とされ、月と太陽系の他の天体の進化の歴史研究に新たな視点をもたらした」と指摘した。中国側はすでに、平等互恵、平和利用、協力・ウィンウィンの発展理念に基づき、志を同じくする各国の機関や科学者と月のサンプルを共有すると明確に表明しており、それには探査データによる科学分析も含まれる。
人類の宇宙探査に終わりはないが、探査の初心が忘れられてはならない。それは、「人類のより良い生活のため」だ。中国は月探査プロジェクト第4期と惑星探査プロジェクトを続けて実施すると同時に、国際月科学研究ステーションの建設計画も進めている。中国は、宇宙の平和利用促進のため国際社会が中国側の探査活動に参加することを歓迎し、宇宙分野における人類運命共同体の構築により多くの知恵と力を注ぎ込む。(CRI論説員)
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