anomado 2020年12月23日(水) 17時20分
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フードデリバリー大手の「餓了麼」は、ワン・イーボーをイメージキャラクターに起用し、ファッションショーも行うなどして利用者獲得を図る。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響で利用が伸びているのが、Uber Eatsなどの食品宅配サービスだ。中国でも日本と同様で、数ある企業のうちとくに有名なのが、生活関連サービス企業の「美団」と、アリババ系列の「餓了麼」。今、これらの企業間ではフードのみならず、ユニフォームでも熾烈な競争が展開されている。
ユニフォームが注目を集めたのは、利用者がSNSに上げた「餓了麼」配達員の写真がきっかけ。そのイケメンぶりとファッショナブルなユニフォームに、「最近の配達員はこんなにイケメンなの?」、「制服がカッコよすぎる!」、「おいしい食べ物とイケメン、胃と目の保養になるね」などのコメントが殺到。さらにネットユーザーは、これらの写真から企業名と、ワン・イーボー(王一博)がイメージキャラクターを務めたことまで突き止めた。
「餓了麼」は今年7月、オートバイレーサーとしても知られるワン・イーボーの協力を得て、6つの広告動画を製作した。計8時間におよぶ撮影によって完成した映像は、ワン・イーボー扮する配達員が、早朝から深夜までの6つの時間帯に配達する様子を描く。ワン・イーボーのファンはまた、スペシャルスタンプや漫画、ゲームなどを製作。こうして企業、俳優、ファンの三者が力を合わせて「餓了麼」を宣伝するという、前代未聞のコラボとなった。
「餓了麼」はまた、「藍騎士」をテーマーにしたファッションショーを主催。「食べ物だけでなく、国産ファッションにも力を入れる企業」をアピールし、好評を博している。日本の佐川急便もひと昔前「佐川男子=イケメン」のイメージ作戦で注目されたことがあったが、中国のフードデリバリーは、芸能界やファッションなどさまざまな要素を取り入れた広告戦略で、消費者の「食欲」をそそっている。(提供/華流・anomado)
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