【イラストで知ろう!イマドキ中国】年末はカレンダーに手帳をゲット!

人民網日本語版    2020年12月26日(土) 23時20分

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中国ではこの時期になると、故宮博物院を始めとする博物館や美術館、そして出版社などが販売する様々なカレンダーが話題となる。そして日本の「手帳文化」の影響をうけた手帳も若い人々を中心に注目を集めている。

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ここ数年、中国では年末のこの時期になると、故宮博物院を始めとする博物館や美術館、そして出版社などが販売する様々なカレンダーが話題となる。そして日本の「手帳文化」の影響をうけた手帳も若い人々を中心に注目を集めている。今回はそんな中国のカレンダーや手帳事情について紹介していこう!人民網が伝えた。

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■差別化するため、どんどんてんこ盛りになってきたカレンダー

カレンダー自体は以前から中国でも年末になると、年賀カードや年越しの飾りと一緒に卸売市場でたくさん売られていたものだ。当時は壁掛けタイプが多く、赤や黄色を基調としためでたいイラストや文字、水墨画といったデザインが多かった。そして卓上タイプのカレンダーは大抵企業のロゴ入りで、かわいいとは言い難いイラストか水墨画、文化財などの写真を使ったものなどが主流だった。

ところが2009年から故宮博物院が発売し始めた「故宮日めくりカレンダー(故宮日歴)」や出版社が販売した「紅楼夢」などをテーマにしたカレンダーなどの登場を皮切りに、中国におけるカレンダーブームが「勃発」。これらのカレンダーのほとんどはブックタイプで、日めくりとなっており、手帳の役割も担っている点が特徴的だ。文化クリエイティブグッズに対する人気も後押しとなり、カレンダー人気が過熱する一方で、今や差別化をつけるために、見た目の良さや豆知識など、カレンダー以外の要素がてんこ盛りになってきているというのが現状だ。怠け者の著者は結局数ページ開いただけで、次の年になってしまったので、日めくりを本当に毎日読んでいる人がいるのか、ちょっと疑わしい気持ちを抱いてしまう。

■日本の手帳とはちょっと違う中国の「手帳」

年玉手帳やビジネス手帳、システム手帳といったように、日本では手帳を持ち歩く人が少なくない。当初はビジネスマンの時間管理を目的とした手帳が多かったが、1990年代頃からは、学生からビジネスマンまで、それぞれが好みの手帳を購入して使用するというスタイルが根付くようになっていった。

一方で、中国でもいわゆる「手帳文化」が若者を中心に高い人気を誇っている。当初は手帳そのものよりも手帳をデコレーションするためのマスキングテープやシール、各種ペンといった周辺アイテムが注目を集めていたが、次第に手帳そのものの使い勝手の良さなども追求されるようになってきている。しかし、中国における「手帳」は小ぶりのスケッチブックやノートなども全て含まれており、スケジュール帳をベースに、イラストやデコレーションをして、日記代わりに使用する日本と異なり、日記からスケッチ、レシピ、旅行記といったようにその使い方も様々。これらを「ノートに記録する」ことを「手帳文化」と呼んでいる。

このようにカレンダーにしても、手帳にしても、同じような商品にも関わらず、その使い方や求めるものが中国と日本では少し異なっている点は面白い。そして、今やスマホ一つでスケジュールから日記のような記録、果ては写真や動画による記録も手軽になっているにも関わらず、敢えて日めくりカレンダーを購入し、紙とペンを使って記録することを選んでいる中国の若者たちは、スピーディな世の中の流れや新しいものが溢れる中で、自分や自分の暮らしぶりといった身近なものに目を向けようとしているのかもしれない。(提供/人民網日本語版・文、イラスト/玄番登史江、袁蒙)

●イラストで知ろう!イマドキ中国

人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

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