中国版「陰陽師」でパクリ疑惑の監督、15年前の盗作問題を謝罪―中国メディア

Record China    2020年12月31日(木) 19時20分

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31日、網易は、夢枕獏氏の小説「陰陽師」を実写化し、25日に公開された中国映画「晴雅集」の盗作疑惑が浮上したグオ・ジンミン監督が、別の作品の盗作問題で謝罪したと報じた。写真は当時のグオ・ジンミン。

2020年12月31日、網易は、夢枕獏氏の小説「陰陽師」を実写化し、25日に公開された中国映画「晴雅集」の盗作疑惑が浮上したグオ・ジンミン(郭敬明)監督が、別の作品の盗作問題で謝罪したと報じた。

記事は、小説家でもあるグオ・ジンミンが31日未明、自身の小説「夢里花落知多少」について、荘羽(ジュアン・ユー)氏の小説「圏里圏外」の盗作であることを認めた上で謝罪する長文の声明を発表したことを伝えた。

記事によると、グオ・ジンミンが2003年に発表した「夢里花落知多少」について、荘氏が「02年11月に完成した『圏里圏外』のストーリー構成、主要人物の特徴、作品中の言語表現などを剽窃した」としてグオ・ジンミンと出版社、販売者を相手取り訴訟を起こし、北京市中級法院が04年12月に被告に対して「夢里花落知多少」の出版を直ちに停止し、原告に20万元(約320万円)の損害賠償を支払うこと、新聞紙面で公開謝罪を行うことを命じる一審判決を下した。

この判決を不服としたグオ・ジンミンは控訴するととも裁判で徹底的に争う姿勢を示したものの、06年5月に北京高等法院が一審判決を支持し、さらに15日以内の販売停止、公開謝罪や1万元(約16万円)の慰謝料支払いなどを命じる判決を下してグオ・ジンミン側の敗訴が確定した。

グオ・ジンミンによる今回の声明は、訴訟が終わってから14年半を経て、「晴雅集」についてマーベル映画「ドクター・ストレンジ」のシーンを盗用した疑いが取り沙汰される中で出された正式な謝罪だ。

グオ・ジンミンは声明の中で、裁判所の判決が出た後すぐに自らの誤りを認めなかったことを後悔しているとした上で「荘羽さんに与えた損害に対し、丁重におわびします。本当にすみませんでした。また、大衆のみなさんや原作者の皆さんにも謝罪します。私は非常に悪い模範になってしまった。どうか私を戒めとし、盗作が根絶されますように」と述べ、「夢里花落知多少」の印税や収益を荘氏に賠償として渡す意向を示した。

一方で、「晴雅集」の盗作疑惑については直接言及していない。(翻訳・編集/川尻

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