Record China 2021年1月6日(水) 7時10分
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5日、環球時報は、米国の諜報機関CIAが中国における諜報活動で苦境に立たされているとする、米メディアの報道を伝えた。資料写真。
2021年1月5日、環球時報は、米国の諜報機関・中央情報局(CIA)が中国における諜報活動で苦境に立たされているとする、米メディアの報道を伝えた。
記事は、米誌フォーリン・アフェアーズの最新文章を引用。CIAが2013年より中国での諜報活動で新たな方式を採用せざるを得なくなったとし、それまで採用してきたアフリカや欧州諸国の駐中代表事務所で民間業務に従事するという手段が、中国の情報当局に見つかってしまったためであると紹介した。
また、多くのCIA関係者が中国入国後に中国当局から追跡を受け、多くの場合もともと設定されていた任務を放棄せざるを得ない状況に追いやられているとし、米国の元諜報員が「中国ではもはやスパイを探すことは難しい。今はターゲットをジブチなど中国人が多く、中国にとって利益が大きい場所に変えつつある」と吐露したことを伝えた。
その上で、中国がCIA関係者の情報をいち早く把握できる理由について、以前であればCIA内部の密告者の存在が疑われたが、CIAは現在「ビッグデータによるもの」と判断しており、中国当局がさまざまな方式により膨大なデータ資料を収集、分析することでCIA関係者の身分を割り出しているとの考えを持っていることを紹介した。
さらに、中国における腐敗一掃への取り組み強化も、CIAによる中国でのスパイのスカウトを失敗させる大きな要因の一つになっているとし、かつての中国であればお金を出せばスパイを一定の地位に就かせられたものが、近ごろでは贈収賄によって一定の地位を築いた人物が次々と失脚しており、その中にはCIAのスパイも多く含まれているとしている。
記事は、「現在、中国で諜報活動をするCIA関係者は深刻な憂慮に陥っており、これまで中国で蓄積してきた諜報の成果が一瞬にして水泡に帰する可能性を感じている。なぜなら、自分の身分が中国側に把握されているかもしれないし、中国側の内通者との秘密裏の接触も追跡されているかもしれないからだ」と伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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