「中国製ワクチンは世界で最も安全でない」発言の中国人医師が謝罪、“歪曲”への憤りも

Record China    2021年1月8日(金) 18時20分

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中国のワクチン開発について研究する医師が7日、中国のワクチンについて「世界で最も安全ではない」と述べたことを謝罪し、「海外メディアに歪曲された」と憤りを露わにした。

中国のワクチン開発について研究する医師が7日、中国のワクチンについて「世界で最も安全ではない」と述べたことを謝罪し、「海外メディアに(発言を)歪曲された」と憤りを露わにした。

中国人医師の陶黎納(タオ・リーナー)氏は6日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で中国医薬集団(シノファーム)の新型コロナウイルスの不活化ワクチンについて「世界で最も安全でないワクチンになった」と述べた。この発言が海外メディアなどに取り上げられ、一部では「中国製ワクチンには深刻な安全性の問題がある」とまで報じられた。

陶氏は7日の投稿でこの問題に触れ、「中国のワクチンは海外のワクチンと比べて明らかな優位性があり、副反応率は一桁違う」と安全性に問題はないことを強調した上で、「にもかかわらず(シノファームの)ワクチンの説明書には73種もの不良反応が列記されており、中には200年に及ぶ人類のワクチン応用史上で挙げられたこともない“味覚喪失”、“高血圧”、“失禁”まで書かれている」とし、「これらが本当に存在するとすれば、このワクチンの安全性は憂慮される。この説明書は絶対に間違っている」と主張した。

そして、この「非科学的で厳密でない説明書」を皮肉るために「世界で最も安全ではないワクチン」と表現したとし、その結果「海外メディアの歪曲に利用されてしまった」と釈明。「私の軽率な行為を、ネットユーザーの皆様及び全国人民の皆様に謝罪する。また、海外メディアのこうした悪辣なやり方を軽蔑する」と表明した。

同氏はまた、自身も昨年12月26日に1回目のワクチン接種を受けたものの異常は一切感じなかったとし、「すべての不活化ワクチンは安全。厳密ではなく非科学的な説明書は人々に安全性への疑念を生じさせ、全国民のワクチン接種の妨げとなる。すべてのワクチンの説明書は厳密で科学的であるべきだ」と主張した。

なお、この問題を報じた米華字メディアの多維新聞は、陶氏について「業界内での評判は芳しくない。たびたび科学的な根拠がないままワクチンに関する情報を発信してパニックを引き起こしており、中国の多くの医師や専門家が公に不満を表明している」と指摘している。(翻訳・編集/北田

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