Record China 2021年1月10日(日) 22時30分
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中国で、メーク落としのウェットティッシュの動画広告が、多くの人に非難されることになった。暴漢に襲われそうになった女性が化粧を落とすと容貌が一変し暴漢が嘔吐する内容だった。写真は動画の一部から。
中国で、インターネットを通じて発表されたメーク落としのウェットティッシュの動画広告が、多くの人に非難されることになった。夜道で暴漢に襲われそうになった女性がウェットティッシュで化粧を落とすと容貌が一変し、暴漢による嘔吐(おうと)の音が聞こえるといった内容だった。中国メディアの新聞晨報などが伝えた。
公告を発表したのは、広東省深セン市に本社を置く全棉時代。問題視された動画では、まず若い女性が夜道を歩く様子が写る。すると、黒い服を来た男が彼女を尾行する。彼女は危険を察知して、全棉時代のウェットティッシュで顔をぬぐう。すると、彼女は男性の顔になる。次に男による嘔吐の音声が流れ、画面には「嘔」の文字が出現する。
すると、SNSに「女性を侮辱する広告だ。若い女性は化粧をする前と後で大きな差があり、素顔は醜いと暗示している」といった批判が多く寄せられた。全棉時代は8日午前、「動画広告は創意によるものです。商品の清潔効果が優れていることを示しただけです。不快にさせてしまったことをおわびします。動画はすでに削除しました」と釈明した。
しかし女性向けメディアの中国婦女報は同日午後、「『創意』は責任逃れの盾にはならない」と題するコメントを発表し、全棉時代を改めて批判した。
コメントは、広告について「深夜に女性が犯罪に遭遇するのは、自分の化粧が原因」という内容だと指摘。「安全にかかわるこのような深刻で悪質な事件について、企業側は軽々しく『創意』という言葉を使って、犯罪者を美化して被害者を醜く描いた。偏見と悪意と無知が充満している」「女性への侮辱を『創意』した広告が批判されるのは必然」などと批判した。
全棉時代は同日中に再び、多くの人が不快に思ったことを重視して、動画はただちに削除したと説明し、改めて謝罪する文章を発表した。同文章は、改善チームを立ち上げて、発生した問題については責任を厳格に追及し、今後は内容審査のメカニズムを完備させて、同様の問題が発生することを根絶すると表明している。(翻訳・編集/如月隼人)
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