Record China 2021年1月12日(火) 12時20分
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11日、韓国・朝鮮日報は「『自分の作品がなぜそこに?』外国アーティストらが韓国に怒り」と題した記事を掲載した。写真は問題となっている作品。
2021年1月11日、韓国・朝鮮日報は「『自分の作品がなぜそこに?』外国アーティストらが韓国に怒り」と題した記事を掲載した。
記事によると、アルゼンチン出身のアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ氏は数カ月前、インスタグラムで偶然、自身の作品と酷似した形の作品が韓国に存在することを知り、「このようなことを目撃するとは、本当に腹立たしい」と怒りをあらわにした。
問題の作品は、忠清南(チュンチョンナム)道牙山(アサン)市の蔣英実(チャン・ヨンシル)科学館に展示されている「私はスパイダーマン」で、ウェブサイトに掲載されていた説明文(現在は削除済み)には「45度に傾いた鏡を設置することによる錯視経験」などと紹介されていた。エルリッヒ氏の作品「建物 Batiment」に酷似しており、コンセプトも一致していたという。
エルリッヒ氏からの抗議を受けた牙山市関係者は、電話取材に対し「科学の原理を利用したアイデアを創作物と見ることは難しいという意見もあったが、著作権侵害の余地があるので、すぐに別の作品に替える計画だ」と説明したという。展示場は現在、閉鎖されている。
エルリッヒ氏の別の作品「スイミング・プール」も、済州(チェジュ)島のカフェが類似したものを設置しフォトスポットとしていたが、抗議を受けて昨年10月ごろに再施工された。エルリッヒ氏は「このような知的財産権の侵害は芸術の軽視が原因」「アーティストの権利を守ることは、私にとって極めて重要な問題だ」と話したという。
この他にも、フランスの画家フランソワ・ペロディン氏は「デザインプロジェクトを建物の外装に無断盗用した」として、京畿(キョンギ)道内の病院に対する刑事訴訟を進めている。ペロディン氏は、電話取材に「創作者であるアーティストに一言もなく、インターネット検索で知った」「著作権の認識向上のためにも厳罰が必要だ」と語ったという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「錯視効果を知的財産だというのは無理があるのでは。45度に傾いた鏡は全部、自分のものだとでも?」「鏡で遊ぶのなんか、みんな子どもの頃にやってるよ」「このレベルのアイデアを知的財産権だと言えるのか?」などの反論が寄せられている。
一方で、「国の恥だな」「本当に恥ずかしい」「知的財産権を無視する非常識な人間は法的に厳しく罰するべき」という声も多く、「芸術は当然、保護すべきだ。でも、その前に本当に盗用なのかどうかをはっきりさせる必要がある」という意見も。
その他、「中国と肩を並べるほど著作権への理解がない。こういう人たちをなくさないと韓国の未来はない。きちんとした教育が必要だ」「韓服とキムチを盗もうとしている中国と変わらないじゃないか」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)
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