韓国で巻き起こる「中国による文化侵略論」、その実態は―中国紙

Record China    2021年1月16日(土) 13時20分

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15日、環球時報は、韓国で巻き起こっている「中国による韓国文化への侵略論」に関する、韓国在住中国人による評論記事を掲載した。写真は仁川国際空港にあるTik Tokの広告。

2021年1月15日、中国紙・環球時報は、韓国で巻き起こっている「中国による韓国文化への侵略論」について、一部のネットユーザーが騒ぎ立てているにすぎないとする、韓国在住中国人による評論記事を掲載した。以下はその概要。

近ごろ「女神降臨」という韓国ドラマの中で中国製品のコマーシャルが盛り込まれていたことで、韓国メディアが「中国資本の韓国文化への浸透」「中国は膨大な資金力に物を言わせて文化帝国主義をぶち上げ、韓国伝統文化が蚕食されようとしている」など危機感を煽るような報道を繰り広げた。

21世紀の初めごろまでは、韓国社会は中国の古典文学や映像文化に対してかなり寛容で、歓迎していた。周囲の韓国人は中国の四大古典名著に親しむとともに、知っている中国の映画スターや監督の名前をたくさん挙げてくれた。

また、同じ時期にはハリウッド映画に代表される米国の文化コンテンツが韓国をはじめとする世界を席巻していた。韓国の大手メディアは当時「米国ドラマやハリウッド映画を通じ、米国は自らのイデオロギーや価値観を他国に注ぎ込み、各国に米国の『説法』を知らず知らずのうちに受け入れさせようとしている」とする一方で、「米国文化コンテンツが伝えたものは良質な価値であり、韓国人に現代化への学びを促進させた」「2000年前後に飛躍的に発展した韓国ドラマ産業には、米国ドラマの影響が不可欠だった」など寛容な姿勢を見せていたのだ。

しかし、近年、韓国ドラマの中に「中国的要素」が頻繁に出現したり、中国資本が韓国の映像作品創作に参加する頻度が増えたりしたことで、韓国国内からは中国に対する警戒や憂慮、そして排斥を求める声が出るようになった。また、中国資本や文化コンテンツに「文化帝国主義」などといったレッテルを貼り付け始めたのである。

ただ、韓国で10年近く生活している筆者は、今回の「女神降臨」論争の多くは韓国の一部ネットユーザーが大騒ぎしているだけだと感じている。実際、韓国人の現実の生活において、「中国テイスト」はとても人気があり、中国の映像作品にも多くのファンがついているのだ。

中国の要素がさまざまな面から韓国人の日常生活に溶け込んでいると言っても、今や決してオーバーではない。インターネットの普及により中国製品を買いあさる市民が増え、街には火鍋、マーラータン、タピオカミルクティーの店も至る所で見かけ、行列ができるほどの人気を博しているのである。(翻訳・編集/川尻

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