サムスンが米国に半導体工場増設?現地では誘致競争が勃発=韓国ネット「韓国ではたたかれているのに…」

Record China    2021年1月29日(金) 7時20分

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27日、韓国メディア・韓国経済は「サムスン電子が米国に半導体工場の建設を検討している」とし、「現地ではラブコール競争が勃発している」と報じた。写真はテキサス州の旗。

2021年1月27日、韓国メディア・韓国経済は「サムスン電子が米国半導体工場の建設を検討している」とし、「現地ではラブコール競争が勃発している」と報じた。

記事はまず、米テキサス地元紙のオースティン・アメリカン・ステーツマンの26日付(現地時間)の報道を伝えている。それによると、オースティン市議会は、早ければ今月27日にもサムスン電子オースティン半導体事業場(SAS)付近一帯の「サムスン通り」に対する移転計画を最終承認するとみられている。

サムスン通りは、サムスン電子が1998年、オースティンに工場を竣工し事業を拡大したことを受け、市がこれを記念して工場周辺の道路名を変えたものだ。同メディアは「この道路の大半が移転されれば、サムスンは既存施設の隣に所有する敷地に新たな施設を建設できる」と分析。また「道路の移転はサムスン電子側の要請によるもの」と説明し、「これはサムスンがオースティン・ファウンドリー工場の増設を示唆するものかもしれない」と伝えたという。

また、複数の現地メディアの報道から、テキサス州ヒューストン市郊外にあるフォートベンド郡の行政権限を総括するKPジョージ氏が最近、サムスン電子半導体事業を総括するキム・ギナム副会長に対し半導体工場の設立と訪問を要請する書簡を送ったことも分かった。ここはオースティン工場から約2時間の距離にある街で、KPジョージ氏は個人のSNSでも「サムスンを歓迎する」と伝えたという。サムスン電子側は、米国内の投資について「まだ決まっておらず、検討中だ」という立場を示しているが、海外メディアを中心に米国内の投資説が既定事実となったため、このような「ラブコール」が相次いでいるものとみられている。

また、米ウォール・ストリート・ジャーナルも今月22日(現地時間)、サムスン電子が170億ドル(約1兆7732億円)を投じてテキサス州やアリゾナ州、ニューヨーク州に半導体生産ラインの建設を検討していると報じた。ブルームバーグ通信も、サムスン電子が100億ドル以上を投じてテキサス州オースティン工場にファウンドリーラインを増設する計画だと報じた。

これに対し、韓国のネット上では「韓国では積弊扱いされてるサムスン」「米国では歓迎され、韓国では叩かれてる」など米韓政府の対応の違いに対する指摘が目立ち、「企業を生かすどころか締めつけていたが、これじゃ米国に大企業を奪われてしまう。サムスンを生かしてこそ韓国が生き残る」と警鐘を鳴らす声や、「ああ…サムスンの工場を国内に建てられたらどんなにいいか。(経営トップの)李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が収監されるような韓国では不可能なこと」といった嘆き節も上がっている。

また「これを機に工場も本社も米国に移転したら?」「どうか米国に行ってグローバル企業としての礎を築いてほしい。韓国には希望がない」と提案するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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