Record China 2021年2月7日(日) 18時40分
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日本の情報を伝える自メディア・日本二三事は2日、ごみ箱が少なく、清掃員もいないにもかかわらず日本の街が清潔な理由について解説する記事を掲載した。
記事はまず、「日本の多くの通りは前世紀に作られたもので、見た目は古いが非常に清潔だ」と紹介。記事の筆者が「一番印象に残っている」こととして秋の日本の街並みを挙げ、「北九州の福岡県博多駅の近くには、たくさんのイチョウの木が植えられている。秋から冬になると落ち葉が通り一面に広がる。しかし数日後に行ってみると、道いっぱいにあった落ち葉がなくなっているのだ!しかも、毎日ここを歩いていても掃除をしている清掃員の姿を見かけないから不思議だ」と驚きとともにつづった。
また、友人が日本旅行に行くと聞くと、いつもごみの袋を持参することを勧めるといい、その理由を「日本の街にはごみ箱が少ないから」と説明。「中国の街には至るところにごみ箱があるものの、(通りが)きれいに保たれていない場所もある。飲食店街はいつも清掃員が掃除をしているが、あまりきれいではない」とし、「日本では清掃員もおらず、街にごみ箱もないのに、一体どのようにしてこれほどにきれいに保っているのだろうか」と疑問を提起した。
記事はその答えとして、いくつかの理由を挙げている。まず、子どものころからの教育だ。「日本人はきれい好きで、小学校や中学校で子どもが自分で掃除をする習慣が残っている。中国でも以前はそうだったが、現在ではほとんどの学校が清掃員を雇っている」と違いを説明。日本の場合は自分たちの教室だけでなく共用の教室の掃除も行うことに触れ、「掃除がすでに習慣になっており、抵抗がない」ことを理由の一つとした。
次に、ごみを持ち帰る習慣があること。例として、群馬県の尾瀬ごみ持ち帰り運動では「子どもたちに伝えたい、この美しい自然」といったスローガンが掲げられていることを挙げ、こうした運動が子どもが小さい時から自然を保護する意識を身に付けることにつながっていると解説。愛知県豊橋市では1975年から「530(ごみゼロ)運動」と呼ばれる活動が行われていることにも触れ、「自分のごみは自分で持ち帰るという意識が根付いている」との見方を示した。
さらに、「廃棄物の処理および清掃に関する法律」など、ごみ処理に関する法律が整備され、罰則が設けられていること、地域によってごみの分別方法が細かく指定されていることなどにも触れた。
そして、日本ではさまざまな団体のほか、企業も自社の店舗付近の清掃を定期的に行っていることに言及。冒頭の博多駅の「イチョウの落ち葉」に話を戻し、「なぜ落ち葉は消えたのか。実はこれは、社員に街を清掃させるという話につながっている。通りに面した店の従業員が朝、店先で掃除をしている様子を見ることがある。不動産屋から衣料品店、コンビニエンスストアまで、どんな業種でもみんな主体的に掃除を行っている。街をきれいにしている人がこれだけいるから、日本の街は自然ときれいになるのだ」と論じた。
記事は、「清潔に保とうという意識こそが、日本の道がきれいな要因だと考えている。すべての人にそうした習慣がなければポイ捨ては自然と発生する。そうなれば、誰かが定期的に掃除したところで、きれいにはならないのである」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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