Record China 2021年2月5日(金) 19時20分
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中国のポータルサイト・百度に、日本で食べ残しの持ち帰りを受け付けていない飲食店が多い理由について解説する記事が掲載された。
記事は、「日本旅行で日本のグルメを堪能することは欠かせないが、日本の飲食店で食事をすると面白いことに気が付く」とし、それは食べ残した物を包んで持ち帰る日本人をほとんど見かけないことだとした。
中国では残った料理を包んでもらって持ち帰ることは一般的で、料理を無駄にせず、帰宅してからも店の味を楽しめるため多くの人が利用している。記事は、「日本人は一般的に倹約家だと言われるが、食べ切れなかった料理を持ち帰りする人がいないのはなぜだろうか」と疑問を提起。その理由を解説している。
記事はまず、中国の「持ち帰り」は接待文化の延長であると指摘。中国では接待で客人が食べきれないほど多くの料理を注文することが良しとされてきたため、料理が残ることがよくある。浪費を避ける意識が広まってきたこともあり、持ち帰り用の梱包材を用意する飲食店も増えたという。
一方で、日本ではそもそも食べ残しが少ないと指摘。必要な分だけ注文し、足りなければ追加で注文するという方法が主であり、日本の居酒屋などで客のテーブルを見ると置かれている料理が少ないことが分かるとした。また、中国では大皿料理を複数人で分けて食べることが多いのに対して、日本ではそれぞれが自分の分を注文することが多いため、料理が残ることが少ないとも説明した。
続いて、記事の筆者の体験として、「友人と日本の居酒屋で食事をした際、余った料理を持ち帰りたいと店員に伝えたところ『店長に聞いてみる』と言われた」というエピソードを紹介。「中国人にしてみれば、こんな小さなことで店長にお伺いを立てなければならないのかと(当時は)理解できなかった」とした。
一方で、「実はこれは小さなことではなく、飲食店の経営においては大問題なのである」と説明。「日本の食品安全の基準は非常に厳しい。飲食店で提供される料理は出来立てが一番おいしく、また安全である。しかし、持ち帰ると料理が劣化する可能性がある。すぐに変質するわけではないが、店にしてみれば客が持って帰ることはあまり望ましくない。問題が発生すれば店にとって死活問題になるのだ」とした。
また、飲食店が持ち帰りを嫌がるもう一つの理由として「味が落ちる」ことを挙げ、「客の(料理に対する)印象が悪くなり、店の評判にも影響する」と指摘。「すべての日本の飲食店で、残った料理の持ち帰りができないわけではない」としながらも、「伝統的な和食の飲食店などでは持ち帰る日本人は見かけない」とした。(翻訳・編集/北田)
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