2021年2月5日、韓国・イーデイリーによると、米国の民間人権団体「北朝鮮自由連合」の代表を務める人権運動家、スザンヌ・ショルティ氏が「文在寅（ムン・ジェイン）政権が進める終戦宣言は北朝鮮の計略であり、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党総書記の残酷な行為に沈黙することは、韓国の暗い歴史の一つとして記憶されかねない」と警告した。

国会外交統一委員会に所属するキム・ギヒョン議員が、ショルティ氏とやりとりした電子メールの内容を公開した。それによると、韓国政府が北朝鮮向けのビラ散布を徹底して取り締まり、違反時には厳正対応するとしたことについて、ショルティ氏は「金与正（キム・ヨジョン）氏の要求によるもので、金正恩総書記が権力を維持する方法の一つ」「北の住民を外部の情報から遮断し孤立させるためのもの」だと指摘。その上で「文政権は北朝鮮の情報流入拡大に向け支援を行うべきだ」と主張したという。

また、次期外相の鄭義溶（チョン・ウィヨン）氏が先ごろ「朝鮮半島非核化を通じた平和政策を推進する上での初期段階として、終戦宣言は極めて必要な過程だ」と述べたが、ショルティ氏は「それは韓国の自由民主主義を破棄しようという北朝鮮の計略」だと指摘し、終戦宣言に反対の立場を示したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「この人は何者？。よく知りもしないくせに、黙ってて」「永遠に敵対国であることが、保守派の望みか？」「ビラ散布の禁止は朴槿恵（パク・クネ）政権もやってたし、朴槿恵前大統領は南北統一で繁栄を、と言ってたけど？」「韓国の歴史上、最もクリーンで偉大な政権として記録されるよ。暗い歴史順で言うと、全斗煥（チョン・ドゥファン）、朴正煕（パク・チョンヒ）、盧泰愚（ノ・テウ）、李明博（イ・ミョンバク）、朴槿恵、李承晩（イ・スンマン）だな」などの反論が多く寄せられている。

一方、「こういう正しいことを言う人が必要だよ」「核心を突いている」などのコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）