ミッフィー“パクリ”問題、当事者の中国美大教授ら「友好的に解決」と声明―中国紙

Record China    2021年2月8日(月) 16時40分

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広州美術学院馮峰教授は、発表した作品が世界的に著名なキャラクターであるミッフィーの「パクリ」ではないかと言われていた問題が、「友好的」に解決したと発表した。

広州美術学院(美術大学)の教授で、創作活動も行っている馮峰氏らは6日午後、馮氏が発表した作品が世界的に著名なキャラクターであるミッフィーの「パクリ」ではないかと言われていた問題が、権利を保有するオランダのメルシス社と「友好的」に解決したと発表した。北京日報が伝えた。

ミッフィーはウサギを模したデザインで、日本では「うさこちゃん」の名も使われている。問題とされたのは、馮氏が1月中旬に開催した個展で「鴨兎元旦」と題して公開した作品だった。

馮氏の作品はミッフィーの「×型」の口を鳥のくちばしに変更して、色合いも別のものにしているものの、構図を含めてミッフィーの正規の作品と違いはない。馮氏の同作品については、芸術界や法律界で論争が発生した。

インターネットでも、「パクリではないか」「一種の再創作」などさまざまな意見が発表された。馮氏はこの問題について、「芸術の創作とは社会研究だ。私たちがよく知るビジネスのシンボルはすべて、公共の知識と情報に属し、すべては芸術創作の語彙(ごい)だ。権利侵害であるかどうかについては、法律を信じていただきたい」と表明した。

馮氏及び個展関係者とメルシス社側は6日になり、「友好的な意思疎通と協議を通じて、相互に尊敬することを基礎に合意を形成し、発生した争議を友好的に解決した」との声明を発表した。

声明によれば、「鴨兎元旦」は3月まで公開される予定だったが、それ以前に公開を取りやめ、将来にわたって展覧会やビジネス活動で「鴨兎元旦」は永遠に使用しないことで双方が合意した。メルシス社はさらに、「世界各地の芸術家による芸術創作の自由は尊重するが、同時にオリジナル作品としてのミッフィーとその合法的権利は断固として守る」と表明した。

オランダのテレビ局であるNOSは、メルシス社はこの件について「ミッフィーのキャラクターはしばしば第三者に利用されている。権利保持者として、必ずしも権利保全の行動を取っているわけではないが、今回の『鴨兎元旦』事件については、作者が全く同じ画像を使用している。これは、権利保持者として受け入れられないことだ」と説明したと報じていたという。(翻訳・編集/如月隼人

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