韓国・現代自動車Gと米アップルのEV生産協議が暗礁に、「秘密恋愛が破局」と主要紙

Record China    2021年2月13日(土) 8時0分

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韓国・現代自動車グループと米アップルのEV生産協議が暗礁に乗り上げた。主要紙は「秘密恋愛が破局」と報道。現代自グループの株価は急落した。

韓国・現代自動車グループと米アップル電気自動車(EV)生産協議が暗礁に乗り上げた。韓国内で盛り上がった「アップルカー・ドリーム」は「夢」に終わりそうで、韓国紙は「秘密恋愛が破局」と報道。現代自グループの株価は急落し、1日で13兆4000ウォン(約1兆2619億円)が蒸発したという。

朝鮮日報や中央日報によると、現代自は1カ月前の段階でアップルとの協業の可能性を認めていた。1月8日にはアップルEVの共同開発に向け、現代自と提携すると報道に対し、「多数の企業から協業要請を受けているが、初期段階で決定事項はない」と発表した。その1カ月後の8日、現代自は「アップルと自動運転車の開発に関する協議を進めていない」と発表内容を修正した。このため、過去1カ月間にアップルと現代自の関係がこじれたのではないかという推測が成り立つ。  

米ブルームバーグ通信は5日、アップルと現代自の交渉が暫定的に中断したとし、「現代自が先月、交渉中であることを認める初期的な発表を行い、それにアップルが腹を立てた」と報じた。厳格な秘密主義を要求するアップルが現代自の対応に不満を表明したという見方だ。

一方でそれが双方の交渉中断の主な理由ではないという見方もある。交渉事実が明らかになる前から現代自内部ではアップルとの協業に反対する意見が少なくなく、激論が交わされていたという。ブランドの高級化を追求する現代自にとって、アップルがデザインを主導する車の受託生産を行うことが果たして役立つのかという問題だった。このため、「兄弟」ブランドである起亜自動車が受託生産を行う方向で交渉を行っているとの説もある。

こうした中、影響をもろに受けたのは現代自グループの株価だ。1月8日の最初の報道後、現代自の株価は1日で19.4%上昇し、1月19日には「アップルカーは起亜自が引き受ける」という報道で起亜自の株価が16.6%急騰した。

2月3、4日には「アップルが起亜自の米国工場に4兆ウォン(約3770億円)を投資する」と韓国国内で報じられたことに加え、米CNBCが「アップルと起亜自の契約が迫った」と伝えたことから、起亜自の株価はアップルカー報道前(1月17日)に比べ42%高の最高値(10万1500ウォン)を付けた。

ところが状況は一変。8日の市場では現代自グループ関連株が一斉に急落した。個人投資家の損失も大きかったとみられ、ハイ投資証券のリサーチセンター長、コ・テボン氏は「確認されていないニュースとうわさに頼った投資がどれほどあっけないものかを示す事件だ」と話した。(編集/日向)

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