Record China 2021年2月14日(日) 11時0分
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韓国の現代自動車が、電気自動車「アイオニック5」の日本発売を検討しているという。エコカー時代の到来に合わせ、電気自動車の分野で再進出を図る見通しである。資料写真。
2021年2月12日、韓国メディア・韓国経済は、現代自動車(Hyundai)が日本における電気自動車「アイオニック(IONIQ)5」の発売を検討していると報じた。同社は2009年に一度日本市場から撤退しているが、高い競争力を備えた電気自動車の分野で再進出に挑む見通しだ。
現代自動車は11日、「アイオニック5」の右ハンドルモデル用の金型を製造し、協力企業から10台分に相当する部品の供給を受けたことを明らかにした。これらを基に、今後試作車を制作する予定だという。
「アイオニック5」の右ハンドルモデルは、日本市場を狙ったものという見解が強い。右ハンドル車が主流を占め、エコカーの十分な需要が見込まれる国は、現在のところ日本のみだからである。
米国や欧州などの92カ国は、左ハンドル車を標準としている。右ハンドル車を採用する国は44カ国だが、内燃エンジン車よりも高価な電気自動車の需要が期待できる国は日本や英国、豪州くらいだという。その上、日本以外の国は市場規模が小さいとされている。韓国GMの親会社であるゼネラルモーターズ(GM)は、収益率向上のため日本以外の英国、豪州、ニュージーランド、インド、タイ、南アフリカなどから昨年撤退を決めた。
現代自動車は2001年にも日本市場へ進出したが、業績不振で2009年に撤退している。トヨタ、ホンダ、日産など国内ブランドのパワーが強く、軽自動車の販売が多くを占める日本では売れ行きが伸びなかった。
しかし、近年、日本政府は電気自動車の普及促進政策を打ち出し、補助金の拡大や充電所などのインフラ拡充に積極的である。しかも日本のメーカーは高い技術力を備えたハイブリッドエンジン搭載車の開発に注力し、電気自動車の分野にはそれほど積極的でないとみられている。
スウェーデンの電気自動車専門メディア「EVセールズ」の集計によると、昨年の販売量1位はテスラの「Model 3」であり、現代自動車の「コナEV」も5位に名を連ねた。一方で一昨年3位の日産「リーフ」は7位に、三菱の「アウトランダー PHEV」は7位から19位に後退した。「全固体電池」関連で多数の特許を保有するトヨタも、すぐに実用可能な車両の開発に乗り出すのは難しいとみられているという。
韓国の業界関係者は日本への再進出を前向きに評価しているが、現代自動車の関係者は「まだ何も決まっていない」と話しているという。
これに対し韓国のネットユーザーからは、「現代自動車、頑張れ」「成功して世界の市場を席巻してほしい」などと応援の声が上がる一方、「日本市場を狙う前に、韓国内のユーザーへの対応を見直すべき」「電気自動車は欠陥のないしっかりした製品を作ってほしい」との指摘や、「デザインはいいが日本では売れない気がする」「“日本に進出する=日本の技術力を超えた”とアピールしたいだけでは?」といった冷ややかなコメントも多く寄せられた。(翻訳・編集/丸山)
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