中国の若者、自国の国家体制に自信を深める―SP華字メディア

Record China    2021年2月15日(月) 8時30分

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7日、シンガポール華字メディア聯合早報は、中国の若者たちが新型コロナウイルスの抑止に成功した自国に誇りを持ち始めているとする記事を掲載した。写真は21年2月12日朝の天安門広場。

2021年2月7日、シンガポール華字メディア・聯合早報は、中国の若者たちが新型コロナウイルスの抑止に成功した自国に誇りを持ち始めているとする記事を掲載した。以下はその概要。

中国は昨年、国を挙げて新型コロナの感染抑え込みに成功し、国内では愛国意識が多いに高まった。中国のシンクタンクである中国・グローバリゼーションシンクタンク(CCG)の儲殷(チュー・イン)研究員は「危機的状態において、国のパフォーマンスの優劣と国のガバナンス能力は密接に関係しており、中国は新型コロナ対策で非常に素晴らしい成果を挙げた。特に米国が新型コロナで混乱する中で、中国の若者は自国の体制により自信を持つようになった」と分析している。

自国に対する自信を持った中国の若者たちは謙虚、遠慮、がまんといった価値観から解放され、積極的に西側を攻撃するようになった。新型コロナによる愛国意識と米国の対中政策への反感が、米国に留学している中国人学生の中で一層強まったのである。

中国の若者による民族主義的なエモーションについて、小さいころから愛国教育を受けてきたことに起因するとの分析がある。しかし、中国の若者たちはこれに賛同していない。ある若者は「民族主義は米国によるひどい、著しくリスペクトを欠く態度があってこそ高まったものだ」との考えを示している。

米国留学経験を持つある若者は、米国人学生たちが中国人学生に「金持ち」「数学が得意」「体制に飼いならされた模範国民」というステレオタイプを抱いていたことに気づいたとのことで、「彼らは民主国家の市民だけが独立的な思考をすることができ、中国人はみんな洗脳されていると考えているのだ」と語った。

これに対し、中国が急成長する中で育った中国の若者たちは、欧米人が持つ「優越感」に対する自信を露わに見せるようになった。多くの中国の若者が、欧米人との対立を煽り立てるのではなく、外国の学友や同僚との間で顔と顔を突き合わせた交流を望んでいるのである。

儲研究員は「中国人は決して自らが高級だとは思っていない一方で、中国の文明レベルが低いと考えることもやめた。文化的自虐から抜け出し始めたのだ。中国人は今後さらに平和的な、そして自信ある態度にて欧米から経験を学びつつ、自らの考えも積極的にアウトプットし、平等な形で世界と交流を進めていくことになるだろう」と述べた。(翻訳・編集/川尻

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