Record China 2021年2月14日(日) 22時30分
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中国では「全国お年玉地図」(写真)が注目され、熱い議論を呼んでいる。特に、経済が発達している広東省での金額が「激安」であることが大いに関心を集めているという。
四川省メディアの紅星新聞は13日、「全国お年玉地図」が注目され、熱い議論を呼んでいると紹介する記事を配信した。地図には、中国の各省(中央直轄市、民族自治区を含む)について、一部では個別の都市の「お年玉の金額」が示されている。特に、経済が発達している広東省での金額が「激安」であることが大いに関心を集めているという。
記事によると、「地図」の出所は、ある会計資産運用アプリに関連して、2018年のデータに基づいて作成されたものと分かった。正規の報道や公的機関の発表などの「権威ある」情報ではなく、例えば「お年玉」の金額が異様に低いとされた広東省でも、同省潮山地区での金額はかなり高額であるなど、正確性に対する疑問も出ている。ただし、完全に正確ではないにしても、だいたいの状況を反映しているとの見方もあるという。
各地の金額を見ると、浙江省は3100元(約5万円)、上海は1600元(約2万6000円)、江蘇省は1000元(約1万6000円)など、経済が発達して裕福な人が多いとされる東部沿海地方では比較的高額だ。一方、陝西省は400元(約6500円)、貴州省は300元(約4900円)などと、内陸部ではお年玉の金額が低い傾向がある。
多くの人が関心を持ったのは、経済が発達している広東省でのお年玉が50元(約810円)と「激安」であることだ。これについては「経済の発達と合致していない」という意見が寄せられる一方で、「広東省の一部でお年玉の金額が低いのは確かだ。縁起物で気持ちだけのものとされているから」との指摘も寄せられたという。
子どもに渡す「お年玉」の額で大人が頭を悩ませるのは日本も中国も同様だ。記事は「お年玉の金額が最高とか最低とかの議論に、とらわれる必要はない。それぞれの地域で風俗習慣も経済状況も異なる。お年玉の問題については理性的に判断せねばならない」と説いた。
記事はさらに、自分が用意する「お年玉」を他人のものと比較する必要はなく「祝賀の気持ちがあれば、春節の行事としてお年玉を渡すことで、喜び合う雰囲気をつくり出せる。これこそが、春節にぴったりの和気あいあいとした雰囲気」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人)
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