中国業者、ミネラルウオーターをコロナワクチンと偽り販売―仏メディア

Record China    2021年2月16日(火) 13時20分

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15日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国で生理食塩水やミネラルウォーターを注入した偽物新型コロナワクチンを製造販売していた違法業者が摘発されたと報じた。

2021年2月15日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国で生理食塩水やミネラルウォーターを注入した偽物新型コロナワクチンを製造販売していた違法業者が摘発されたと報じた。

記事は、中国政府が新型コロナワクチンをめぐる不正や違法行為に対する取り締まりを強化しており、2月10日までに21件を摘発し、容疑者70人を逮捕したと紹介。その中でも特に注目されているのが、生理食塩水やミネラルウォーターを使った偽装事件だと伝えた。

そして、新型コロナワクチンを偽造、販売して利益を得ようとした容疑者2人が昨年8月、ネット上で本物のパッケージのデザインを把握した上で注射器を購入し、ホテルの一室や借りた住宅の室内で生理食塩水を注射器に充填(じゅうてん)して偽ワクチンを作ったと紹介。規模拡大のために2人は親戚、友人など3人を呼び出して偽造を手伝わせたとした。また、生理食塩水を使い切ると、今度はミネラルウォーターを注射器に注入し、完成した偽ワクチンを「内部ルートから入手した正規のワクチン」と称して販売したと伝えている。

中国当局の調べによると、2人はおよそ5万8000本の偽ワクチンを製造、販売して1800万元(約2億9000万円)の利益を上げていたという。

記事は、摘発された21件の案件について、偽ワクチンの製造販売のほかに、違法業者による高額販売、農村の医師に委託する形での住居や自動車内での不法接種、優先接種対象とならない市民から高額の費用を徴収しての接種手配、SNS上での広告散布、接種証明書類の偽造、偽ワクチンの海外への密輸などが行われていたとする一方、これらの案件による健康被害などについては情報がないと伝えている。(翻訳・編集/川尻

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