2021年2月16日、中国青年網は、日本留学中に抗日運動に参加して獄死した朝鮮族の中国人・尹東柱（イン・ドンジュー）について、韓国から「韓国籍にせよ」との抗議が出ていると報じた。

記事は尹東柱について、吉林省龍井市に生まれ、日本留学中に抗日運動に参加して逮捕され、1945年2月16日に福岡刑務所で死亡したと紹介。獄中で多くの愛国主義的な詩を残し、80年代にこれらの作品が発表されると、中国や朝鮮半島で著名な「愛国詩人」として知られることになったとしている。

その上で、尹が「朝鮮族の中国人」と紹介されることに対し、韓国のネットユーザーから不満が出ており、たびたび抗議の声が上がっていたと指摘。韓国・聯合ニュースの16日付報道として、韓国の誠信女子大学のソ・ギョンドク教授が尹の命日である16日、中国のウェブ百科事典「百度百科」に対して尹の国籍を中国から韓国に改めるよう求める書簡を送ったことを伝えた。

この件について、中国のネットユーザーからは「韓国ができたのは尹が死んだ後の1948年じゃないか」「朝鮮ならともかく、建国してたった数十年の韓国を名乗らせようとするなんて」「それなら『中国の韓国省』にしたらどうだい」「むしろ韓国をソウル朝鮮族自治州という名前に変えようぜ」「本当に韓国人はなんでも自分のものだと考えるんだな」「そのうち地球を韓国という名前に変えろとか言い出しそう」といった皮肉のコメントが殺到している。（翻訳・編集/川尻）