Record China 2021年2月17日(水) 22時20分
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OECDに加盟する37カ国中、コロナワクチン接種を未実施の国は16日の時点で5カ国で、その中でも韓国が最も遅れているという。韓国の専門家は、ワクチンの早期確保に失敗した結果だと指摘している。資料写真。
経済協力開発機構(OECD)に加盟する37カ国のうち、韓国は新型コロナワクチンの接種が最も遅れているという。2021年2月16日、韓国・中央日報が伝えている。
アワー・ワールド・イン・データ(Our World in Data)などの情報によると、OECDに加盟する37カ国のうち、既にワクチンの接種を開始した国は32カ国に上る。16日の時点で未実施の国は、韓国・ニュージーランド・豪州・日本・コロンビアの5カ国のみである。
この5カ国は今月から実施予定だが、開始日については韓国が最も遅い。韓国の疾病管理庁は15日、英アストラゼネカ社のワクチンを使用し、26日から接種を開始すると発表した。このワクチンは高齢者への有効性に対して不安が残っており、まずはコロナ専用療養病院・施設の入所者と従事者のうち、65歳未満の人に接種されるという。
日本は17日、ニュージーランドとコロンビアは20日、豪州は22日からワクチンの接種を開始する予定だ。これら4カ国は全て米ファイザー社のワクチンを使用する。
高麗大学九老病院のキム・ウジュ教授は、「ワクチンの早期確保に失敗した結果、接種開始時期やワクチンの質や量の面で遅れを取ることになった」とし、「効果の高いファイザー社や米モデルナ社のワクチンを確保できなかったため、65歳未満が対象となり、接種可能者の数が減った」と指摘しているという。
先の5カ国のうち、ニュージーランドと豪州については感染状況が比較的落ち着いている。ワールド・オー・メーター(Worldometer)の集計によると、ニュージーランドにおけるここ3日間の感染者数は1日当たり2人であり、豪州も最近は10人前後に収まっている。
韓国では26日からアストラゼネカ社のワクチンで接種を開始するが、共同購入のための国際的構想「COVAX ファシリティ」を通じ、早ければ2月末から3月初めにはファイザー社のワクチンも到着予定とされる。
ブルームバーグ(Bloomberg)の集計によると、現在OECD 加盟国を含む77カ国で新型コロナワクチンの接種が開始されており、これまでに累計1億7300万回分以上、1日平均で約600万回が接種されているという。
しかし記事は、「それらの国々でも当初の計画に比べ進捗が遅れている」と説明する。キム・ウジュ教授は、「早くにワクチンを確保した国でも不足している状況では、追い付くのに限界がある」とし、「政府の計画に沿って接種を進める中で、問題が生じないか不安」と述べているという。
この報道に対し韓国のネット上では、「韓国にはワクチンや注射器の生産工場があって効率が高いし、大都市での防疫レベルは最高水準だ。否定的な記事が多いが、韓国は頑張っている」「接種開始が遅れたからといって国が滅びるわけではない」「先に確保して副作用が出る方が問題のはず」「たった数日の差なのに大げさだ」「政府はよくやっている」など、記者の視点に批判的なコメントが数多く見られた。(翻訳・編集/丸山)
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