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「一人前」がトレンドになった今年の春節、ペットと一緒に新年のあいさつも人気―中国

人民網日本語版    2021年2月19日(金) 14時30分

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中国では今年、都市に残って春節を過ごした人が多かったことで、「自分一人で盛り上がる経済」が促進され、一人前や半調理品の年越し料理が大人気となったほか、「ペットと過ごす春節」が新たなトレンドとなった。

新型コロナの影響で、「今いるところで年越し」するよう呼び掛けられた今年の春節(旧正月、今年は2月12日)を、あなたはどのように過ごしただろうか?阿里巴巴(アリババ)春節の消費報告によると、都市に残って春節を過ごした人が多かったことで、「自分一人で盛り上がる経済」が促進され、一人前や半調理品の年越し料理が大人気となったほか、「ペットと過ごす春節」が春節消費市場で新たなトレンドとなった。銭江晩報が伝えた。

■「一人前」の料理が大人気に、90後の間では果実酒が人気

浙江省杭州市で春節を過ごした広東省出身の女性・敏さんは 「一人でもおいしいものを食べたい」と、自分の年越し料理のメニューを準備した。

「一人前の火鍋が一番便利。レストランは年末も営業していて、80元(約1280円)ちょっとで半羽分の鶏肉、白身魚、野菜が入っているデリバリー火鍋セットが買える。スーパーで売っていた最後の一人前の高級スープ・佛跳牆(ファッチューチョン)も買えた」と敏さん。

春晩(春節を祝う中国の国民的年越し番組)の放送が始まると、敏さんは、自分と同じように、故郷ではない場所で年越しする多くの人が、弾幕コメントでどんな年越し料理を食べているかを紹介しあっているのを目にした。画面には四川の燻製肉、東北の酸菜(漬物)、河南の胡辣湯(スープ)など各地の郷土料理の紹介で埋め尽くされていた。

春節当日の12日から、花や火鍋、ミルクティーのデリバリー注文数が前年同期比で目に見えて増加した。

「一人前」の料理が人気を集めただけでなく、「自分一人で盛り上がる経済」が春節消費全体の主役となった。

ルームメイトと共に浙江省杭州市に残って春節を過ごした森森さんは、「春節にはお酒で乾杯が欠かせない。今年の春節はちょっと急に飲みたくなった場合でも手軽にお酒を手に入れることができた」と話す。

今年の春節は、果実酒を購入する人の数が昨年に比べて2倍に増えた。その約7割が女性。年齢別に見ると、果実酒を最もたくさん購入したのは90後(1990年代生まれ)だった。また、果実酒が最も人気の都市ランキングで、杭州は3位に入った。

「今いるところで年越し」をした若者は、「自分一人で盛り上がる」モードに突入し、アルコール度の低いお酒のほか、省内旅行や自宅での運動などが新たなトレンドとなった。

■「ペットと一緒に新年のあいさつ」、「ペット用年越し料理」が若者の間で人気に

若者の間では、「ネコとイヌの両方を飼育」、「ペットと一緒に新年のあいさつ」などが流行語となった。ネットショップ「天猫」では、鳥のむね肉ミンチ入り餃子や冷凍・乾燥タラなど、高級感あるパッケージに入ったペット用の年越し料理が人気となった。都市別で見ると、ペット用の年越し料理を最もたくさん買ったのは上海の人で、杭州は5位だった。

春節期間中、天猫のペット関連の売上高が前年同期比100%以上増となり、世話が楽になる自動給餌器やスマートネコ用トイレなどが、絶対に買っておきたい「神器」となった。

春節中にペット関連の商品を購入した人の半分を90後が占めていた。そして、ペットと一緒に「リモート新年のあいさつ」や「リモートお見合い」が若者の間で人気となった。そのため、ペットに「何を着せる」かということも、とても重要になった。あるネットユーザーは、「ペットのために、服をフルセット買う必要はなく、赤い蝶ネクタイを付けるだけでもいい。服を着るのを嫌がるペットもいるから」としている。

また、ネコ小屋に貼る「対聯」(家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)が大人気になったというのも面白い現象だ。「ネコ用対聯が最も人気となっている都市トップ10」で、杭州は8位にランクインしていた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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