中国がパイナップル輸入を停止、台湾当局「善意のない行為」と反発

Record China    2021年2月28日(日) 8時30分

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26日、環球時報は、中国が台湾産パイナップルの輸入を一時停止すると発表したことについて、台湾の蔡英文総統らが反発していると報じた。資料写真。

2021年2月26日、環球時報は、中国が台湾産パイナップルの輸入を一時停止すると発表したことについて、台湾の蔡英文(ツァイ・インウエン)総統らが反発していると報じた。

記事は、中国の税関当局・海関総署が26日にウェブサイト上で「2020年以降、税関では台湾から輸入されたパイナップルについて複数の有害生物を検出してきた。21年3月1日より台湾からのパイナップル輸入を一時停止する」との通知を発表したことを伝えた。

その上で「台湾内では、この正当な措置に対して独立勢力が政治的な解釈をし始めた」とし、台湾総統府の張惇涵(ジャン・ドゥンハン)報道官が26日に「昨年台湾から中国本土へ販売されたパイナップルの合格率は99.75%だった。今回の一時輸入停止は決して善意ある行為ではなく、台湾人民の支持は得られない」と発言したことを紹介した。

また、民進党の広報担当者も「台湾のパイナップル生産量は年間約42万トンで、中国本土にはおよそ4万2000トン輸出されている。今はパイナップルの収穫期であり、本土側が輸入禁止の奇襲を仕掛けたことに、軍事的な威嚇だけでなく経済的な手段で台湾に圧力を掛けようとしているとの疑念を抱かざるを得ない」との批判を展開したとしている。

さらに、蔡総統も自身のFacebookアカウント上で「突然の通知により一方的に台湾のパイナップル輸入を停止するというのは、貿易上の正当な考え方ではないことが明らかだ。予告なしにこのような決定を下すことは、正常な貿易にとって何の助けにもならない」とコメントするとともに、市民に対して「みんなでパイナップルを食べて、農民を助けよう」と呼びかけたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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