anomado 2021年3月3日(水) 13時50分
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中国で「限韓令」により禁止されていた韓流ドラマやアイドルが事実上解禁になり、今後は華流との競争が激しくなると予想されている。
「限韓令」というのを聞いたことがあるだろうか。2016年、韓国が弾道弾迎撃ミサイルシステム「サード」(THAAD)を配備した対抗措置として、中国政府は韓国からの団体観光客の渡航を禁止したり、ゲーム・ドラマなどの流入を禁止したりする、いわゆる「限韓令」を発令した。これにより、中韓間の文化交流は極端に衰え、かつての韓流ブームは冷え切って「寒流」に変わってしまった。
あれから5年たった今年は中韓文化交流年とされている。中国の国営放送組織である中央広播電視総台と、韓国の公共放送である韓国放送公社が、ドラマ・映画部門で交流を展開する契約を取り交わし、これが事実上の限韓令の解除宣言となった。実際のところ、この公式提携が発表される前から、一部の韓国ドラマはすでに中国の動画配信サービスによって放映されており、両国間の文化交流は断続的に行われていた。
中国で韓流が締め出された後の5年間は、韓流に代わるものを見つけ出す5年間でもあった。韓流スタイルを取り入れながら、独自のアイドル育成に力を入れたり、大ヒットドラマを次々と送り出したり。そして中国はいま、韓流に対抗する「華流」ブランドの確立に成功しつつある。韓国向けに逆輸出が始まった中国ドラマは、2017年が50数本、2018年が63本と年々増加し、外国向けのオンライン放送によってたくさんの外国人ファンを獲得している。
限韓令前の韓流関連の年間輸出額は、約70億3000万ドル(約7500億円)であり、輸出先のほとんどは中国だった。しかしその後、華流は着実に影響力を高めており、限韓令が解除されたとしても、韓流は厳しい競争を強いられるとの見方が広がっている。(提供/華流・anomado)
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