Record China 2021年3月9日(火) 9時20分
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5日、中国紙・環球時報は「日本のアニメが頼るのは内需か、それとも中国市場か」と題する記事を掲載した。
2021年3月5日、中国紙・環球時報は「日本のアニメが頼るのは内需か、それとも中国市場か」と題する記事で、内需が好調な日本の漫画・アニメ産業が、中国市場にさらなる発展を託し始めていると報じた。
記事は、日本出版科学研究所が先日発表したデータで、昨年の日本の漫画市場規模が対前年比23%増の6126億円となり、1978年に統計を取り始めて以降で初めて6000億円を突破したと紹介。漫画・アニメ産業が好調な背景には、新型コロナウイルスによる「巣ごもり需要」が内需を力強くけん引したこと、映画「鬼滅の刃 無限列車篇」が記録的な興行収入を獲得するブームを引き起こしたことがあると伝えた。
その上で、中国市場も日本のアニメ産業の継続的な発展をけん引する存在になっているとし、近ごろ中国中央テレビ(CCTV)で日本アニメとして14年ぶりの放送作品となる「はたらく細胞」の放送が始まったことをその一例として言及。日本メディアからは日中関係改善の表れとの見方が出ているとする一方で「最も大きな理由は、日本のアニメ産業が中国市場に新たな希望を見いだしたこと」だとの見方を示し、日本アニメが中国のテレビから遠ざかってからの14年間で中国のアニメ産業が飛躍的な成長を遂げ、19年には1941億元規模にまで達したことを紹介している。
また、雑誌や文庫といった紙媒体の支持が根強い日本と異なり、特に若者を中心としてスマートフォンなどのニューメディアを通じて漫画・アニメ作品を鑑賞する傾向が強い中国において、コンテンツを提供する各プラットフォームがますます版権を重視するようになり、高額なロイヤルティーの支払いを惜しまなくなったことも、日本のアニメ産業が中国市場に熱い視線を送り始めた要因の一つであると分析した。
さらに、中国では漫画・アニメ作品だけでなく日本の声優の人気も高まっており、声優たちが中国向けのSNSアカウントを開設したり、イベントを開催したりと活発な動きを見せていると紹介。「マクロ的に見れば、拡大し続ける中国アニメ市場の魅力が、そして別の側面では版権意識の向上が、日本の漫画・アニメおよびその周辺文化による中国への重視をますます強めている」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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