Netflixを見てみると、「天盛長歌(鳳凰の飛翔)」や「白夜追凶(Day and Night)」、「三生三世十里桃花(永遠の桃花~三生三世~)」、「陳情令」、「致我們単純的小美好(ツンデレ王子のシンデレラ)」など、中国ドラマ数十作品が並んでおり、各種ジャンルをカバーしていた。中には十数カ国の言語に訳された作品もあった。
グーグルの検索統計・分析によると、20年、マレーシアの映画・ドラマ関連の人気検索ワードトップ10に、「法証先鋒4(Forensic Heroes IV)」や「使徒行者3」、「機場特警(Airport Security Unit)」などのドラマのほか、大ヒットアイドルオーディション番組「青春有你(Youth With You)2」、ドラマ「三十而已(Nothing But Thirty)」がランクインした。2019年には、ドラマ「親愛的、熱愛的(Go Go Squid)」や「全職高手(マスターオブスキル 全職高手)」がランクインしていた。
■マレーシアの映画・ドラマ関連の人気検索ワードトップ10
中国映画・ドラマの中でも、歴史ドラマや武侠ドラマはこれまでずっと高い競争力を維持し、最もシンボル的存在のジャンルとなっている。歴史ドラマは、海外進出する中国ドラマの中でも主力的存在だ。しかし、ここ数年、海外進出する現代ドラマも増えており、中国の一般の人々の生活が反映されている作品もあれば、恋愛ドラマやサスペンスドラマもある。ある機関がまとめたYouTubeにおける中国ドラマ再生回数トップ20の半分は、「微微一笑很傾城(シンデレラはオンライン中)」や「杉杉来了(お昼12時のシンデレラ)」、「何以笙簫默(マイ・サンシャイン~何以笙簫~)」、「歓楽頌2 (Ode to Joy2)」、「都挺好(All IS WELL)」、「我的前半生(The First Half of My Life)」などの現代ドラマだった。
MyDramaListに入っている人気ドラマを見ると、「陳情令」や「琅琊榜(琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~)」などの歴史ドラマのほか、「以家人之名(家族の名において)」や「全職高手」、「我只喜歓你(となりのツンデレ王子)」、「親愛的、熱愛的」、「戦長沙(Battle of Changsha)」など、家庭、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)、恋愛、戦争などをテーマにした作品が入っている。
■中国ドラマのリメイク版が続々登場
そして最近、多くの中国ドラマが海外でリメイクされるというのが文化的な現象となっている。例えば、2016年の中国ドラマ「微微一笑很傾城」が日本でリメイクされ、「シンデレラはオンライン中」というタイトルで大ヒット放送中だ。その他、「三十而已」、「有翡(Legend Of Fei)」などの大ヒット中国ドラマのリメイク権利を、海外の会社が手に入れている。
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