今月5日、アイウェアブランド「MOLSION」のブランドアンバサダーに就任した中国の歌手で俳優シャオ・ジャン（肖戦）が、発表初日だけで記録的な数字を打ち立てた。

世界最大のレンズメーカー、仏エシロール傘下のブランドで20～30代の若い世代をターゲットにした「MOLSION」（陌森眼鏡）が5日、ドラマ「陳情令」などで知られるシャオ・ジャンのアンバサダー起用を、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の公式アカウントで発表した。

昨年、一部の熱狂的なファンが同人小説の投稿サイトで起こした行動がきっかけで、活動を大幅に制限されたシャオ・ジャンだが、現在はほぼ正常に回復。シャオ・ジャンを広告に起用する企業は、今年に入ってから「MOLSION」が早くも3社目となり、その人気のほどがうかがえる。

ニュースサイト・新浪（SINA）の報道によると、起用が発表された5日午前、シャオ・ジャンが広告で着用したモデルのサングラスは、発表から1時間内にネット販売で約1万個を売り上げ完売する人気に。入手できなかった消費者が別のモデルに関心を示したことで、同じく1時間以内に1万個以上が購入され、わずかな時間で計2500万元（約4億2000万円）を売り上げた。

「MOLSION」は昨年、男性歌手のツァイ・シュークン（蔡徐坤）、モデルで女優のアンジェラベイビー（楊穎）をブランドアンバサダーに起用していた。新浪の記事は、シャオ・ジャンがわずか1日で、過去1年にアンバサダーの2人がけん引した同ブランドの販売額を抜き去ったとして、驚異的とも言えるシャオ・ジャン効果を報じている。（Mathilda）