Record China 2021年3月10日(水) 23時40分
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米国ニューヨーク市で中国系住民が自警団を結成した。現地ではアジア系住人、特に高齢者を狙った暴力犯罪が多発しているという。写真は同市内のチャイナタウン。
中国メディアの中国新聞社は6日、米国メディアを引用して、米国ニューヨーク市で中国系住民が自警団を結成したと報じた。現地ではアジア系住人、特に高齢者を狙った暴力犯罪が多発しているという。
自警団の設立を思い立ったのは、サンディー・アンジェラ・ヤン(楊姍迪)さんとリッキー・シャオ・ヤン(楊暁東)さんという姉と弟。ニューヨークで最近になり、アジア系住人を襲う暴力事件が多発しており、しかも単独で行動する高齢者を狙う場合が多い。自分の親が外出した際の安全を心配するようになったことが、自警団を結成したきっかけだったという。
サンディーさんもリッキーさんも、マンハッタンの中華街で育った。しかし新型コロナウイルス感染症は経済に影響を与えただけでなく、中国系住民の安全問題にも難問を突き付けるようになったという。サンディーさんらは、「中華街は変わってしまった」と感じているという。
立ち上げた自警団の名は「プロテクト・チャイナタウン」。高齢者や、それ以外にも必要とする人を警護するボランティアは35人程度にまで増えた。警護を求めるには、電話かネットを通じて24時間前までに時間帯と出発点および到着地点の情報を添えて予約する。費用はかからない。ボランティアには英語と普通話(共通中国語)だけでなくて、広東や福建の言葉を話せる人もいる。
なお、ボランティアとして参加する人には新型コロナウイルス検査で陰性だった証明、またはワクチン接種の証明を求める。サンディーさんは、コミュニティーを守ることが、高齢者に感染リスクをもたらしたり、感染症対策に「ほころび」をもたらすことになってほしくないとの考えを示した。(翻訳・編集/如月隼人)
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