Record China 2021年3月9日(火) 15時20分
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中国が禁輸措置を取った台湾産パイナップルが、日本で人気を博していることが報じられた。こうした中、台湾メディア・風伝媒は「日本市場に進むにも困難がある」とする記事を掲載した。写真はパイナップル。
中国が害虫検出を理由に禁輸措置を取った台湾産パイナップルが、日本で人気を博していることがこのほど台湾で報じられた。こうした中、台湾メディア・風伝媒は「日本市場に進むにも困難がある」とする記事を掲載。関係者が指摘した「三つの難関」について伝えた。
風伝媒の8日付の記事はまず、中国の禁輸措置を受けて台湾では「パイナップル支援大作戦」が巻き起こったことを紹介。ただ、それによって農家を一時的に救えるかもしれないが、中国市場への過度な依存という危機を解決することこそ急務というのが業界関係者の認識で、記事は「政府はかねてより国際市場でルートを開きたいと考えており、その一つが日本だがそれには困難もある」とした上で、日本に果物を出荷している郭泰呈(グゥオ・タイチョン)氏が「第一に価格だ。日本で台湾産パイナップルはフィリピン産より高い。その原因の一つが関税だ」と指摘したことを伝えた。
記事はさらに「台湾産パイナップルは大ぶりで、日本の食習慣に合致していない」とし、郭氏の「日本では小ぶりなパイナップルが好まれるが台湾の農家は大ぶりなパイナップルの栽培を好む。農家とこれまで何度も意思疎通を図ったが効果はなかった」という説明を紹介。ただ、郭氏は、中国への出荷が断たれたことで農家側に変化が生じることを予測しているという。
記事はまた、「日本は現在、台湾を応援するために台湾産パイナップル購入ブームに呼応し、台湾もこれを機に日本市場を切り開いていくことを決めた」とした上で、郭氏が日本市場の小ささなどを理由に悲観的に分析していることを伝えた。(翻訳・編集/野谷)
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