【CRI時評】中国市場の潜在力が掘り起こされるほど、世界が手に入れる好機は大きくなる

CRI時評    2021年3月10日(水) 15時50分

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昨年5月以来、中国の上層部は、「国内大循環を主体として、国内・国際の双循環が相互促進する新たな発展パターンの構築を加速する」と何度も強調してきた。写真はイケア。

「双循環」は中国の経済発展におけるホットワードの一つだ。昨年5月以来、中国の上層部は、「国内大循環を主体として、国内・国際の双循環が相互促進する新たな発展パターンの構築を加速する」と何度も強調してきた。今年の中国の両会期間中に「双循環」は再び熱く議論されている。

しかし、これについて外部ではまだ読み誤りがあるようだ。「中国は今後も開放を堅持するのだろうか」「強大な国内市場が構築されると外商投資の余地は圧迫されてしまうのではないだろうか」といった疑問は、「双循環」の間の関係に対する誤った理解から来ている。それらは、閉鎖・独立したものではなく、ましてや二項対立などではなく、互いに必要として、互いに成果を収めるものだ。

提出・審議される中国の政府活動報告で、内需拡大という戦略基点が改めて強調されている。このことは、中国が国内市場の潜在力を十分に掘り起こし、質が高く規模が拡大した「世界市場」を全世界にもたらすことを意味している。

新たな発展パターンの下で、中国が築き上げようとしているのは、生産・分配・流通・消費の各段階が滞りなく通じ、需要と供給の動態的バランスが実現し良性の循環を形成する国民経済だ。これにより、国際的な投資と貿易の利便性が高まり、企業のコストが削減される。

同時に、より健全で円滑な国内市場は、中国が、より整った産業チェーン・制度・環境とより活発な国境を越えた区間協力を構築するのに寄与し、「世界の工場」の構造転換とレベルアップを後押しし、世界の産業チェーンと供給チェーンにより良い製品とサービスを提供することになるだろう。

両会期間中に提出・審議される中国の政府活動報告および「国民経済・社会発展第14次五カ年計画と2035年までの長期目標綱要(草案)」において、「開放」という言葉が頻出することが注目されている。実際、改革開放以来の数十年間、「開放」が中国政府の活動と発展計画において欠けたことは一度もない。中国にとって、開放とは進行形あるのみで、完了形はない。「双循環」が外商投資に影響を与えるのではないかなどという疑問については、専門家が指摘したように「心配する必要は全くない」だ。(CRI論説員)

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