anomado 2021年3月11日(木) 16時50分
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いまや「人民日報」のウェブ版に取り上げられるほどの人気を獲得したドラマ「山河令」。ドラマの監督を務めたリー・ホンユーがインタビューに答えて、主演を配役した経緯や撮影秘話などを明かした。
動画サイトのYOUKU(優酷)で、現在第17話まで配信されている武侠ドラマ「山河令」(原題)。主演俳優のイケメンぶり、水墨画のような映像美、キレのある武術アクション、思わず引き込まれるストーリー展開などによって、多くのファンをとりこにしている。また、ネットでは作品や主演俳優に関する話題で、連日お祭り騒ぎとなっている。
その熱狂ぶりは、ついに国営メディアまでも動かした。新聞「人民日報」のウェブ版「人民網」は、3月4日に「武侠ドラマ『山河令』、20代が憧れる新しい江湖」というテーマで記事を掲載。映画・ドラマのレビューサイトDouban(豆瓣)で、10点満点中8.6という高評価を叩き出した「山河令」を、2021年初の大ヒットドラマと評し、中国人の遺伝子に刻まれている武侠ロマンをくすぐる良作だと紹介した。
いまでこそ、ブロマンスドラマの大本命となった「山河令」だが、実は配役、撮影、PRなどの段階で大きな話題を集めたことは一度もなかった。それゆえ異例の大ヒットに対し、メガホンを取ったリー・ホンユー(李宏宇)監督自身も非常に驚いたようだ。インタビューに答えて、監督は主演配役の経緯や撮影秘話などを明かした。
リー監督によると、主役のゴン・ジュン(龔俊)とチャン・ジャーハン(張哲瀚)の性格はドラマの役とは真逆だという。温客行役のゴン・ジュンは、ドラマでは口数が多く話が長いキャラクターだが、実際は控えめでシャイな性格。反対に周子舒役のチャン・ジャーハンは、ドラマではクールで口数が少ないが、実際はスポーツ好きで明るい性格とのこと。撮影中、チャン・ジャーハンはムードメーカーであるゴン・ジュンに押されがちだが、カットの声がかかると立場が逆転するらしい。
また、配役の際、ゴン・ジュンは善悪両面を併せもつ役にぴったりのビジュアルだったため、温客行役を依頼。一方、チャン・ジャーハンははじめ温客行役を強く希望していたが、考えにふけるときの冷静で感情を表に出さない雰囲気がリー監督の目に留まり、説得の末に周子舒役を依頼したという。この見事な配役が功を奏し、温客行の「おいしさがすぐ伝わるカフェラテ」のような魅力と、周子舒の「時間をかけて風味を楽しむカフェ・アメリカーノ」のような魅力との間で、おもしろい化学反応が起きたという。
また、リー監督はゴン・ジュンとチャン・ジャーハンの役者魂も称賛。なるべくスタントマンなしでワイヤーアクションに挑戦することや、ドラマの大ヒットで人気が爆発した後でも、これまでと変わりのない素直で謙虚な姿勢を持ち続けていることを高く評価した。
最後に、「『山河令』は2019年に大ヒットしたファンタジー時代劇『陳情令』の二番煎じではないか」という質問に対して、リー監督は「『山河令』は純粋な武侠ドラマで、ファンタジー要素の強い『陳情令』とは世界観が違う」と否定。子供の頃から武侠ドラマが好きだったという監督は、武侠に対するこだわりが予想外の大ヒットにつながったのではないかと自己分析した。
いい意味で予想を裏切った「山河令」。今後もさらに面白い化学反応が巻き起こることを期待したい。(提供/華流・anomado)
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