韓国軍の規則がさらに緩くなる?=「もはや軍人ではない」「軍隊を維持できるか不安」と懸念の声続出

Record China    2021年3月17日(水) 10時0分

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韓国陸軍は15日、現在ではいわゆる「スポーツ刈り」を標準とする、兵士の頭髪規定を緩和する意向だと発表した。一部の軍人やネットユーザーからは懸念の声も上がっている。写真は韓国国防部Facebookより。

2021年3月16日、韓国・朝鮮日報によると、韓国の陸軍は15日、兵士の頭髪規定を緩和する意向だと明らかにした。現行の規定では前と上部が3センチ、横と後頭部が1センチのいわゆる「スポーツ刈り」が標準だが、これを変更する趣旨だという。

記事によると、陸軍は最近、内部のコンピュータ・ネットワークを介し、頭髪規定に関するアンケート調査を実施した。調査において「前髪は眉毛の上1センチ以内、上部の髪は5センチ以内、後頭部ともみあげは0.3~1センチ以内」とする改善案を提示したところ、20代の現役兵から圧倒的な支持を得られたという。

このような方針が下された背景には、昨年「一般兵と幹部との間で頭髪規定を区別することは差別だ」という指摘が上がったことが影響しているという。これまで陸軍は、士官候補生・候補生・一般兵以外の将校・副士官についてのみ、分け目に従って横の髪を適当に伸ばす程度の「幹部標準」を許容してきた。しかし2019年に携帯電話の使用が許可された後、兵士らの間で「なぜ幹部だけが髪を伸ばしていいのか」という不満が高まっていた。そのためナム・ヨンシン陸軍参謀総長が「幹部と一般兵の頭髪規定を統一せよ」「階級を問わず一致団結すべき」との指示を下したという。

しかし一部からは「軍人は軍人らしくあるべき」との反発が上がっており、軍隊の風紀が乱れる可能性や、衛生面について懸念する声も見られるという。陸軍は「防弾帽やガスマスクの着用、応急処置、衛生管理に支障のないレベルで基準を設けるつもりだ」と説明しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからも「月に40万ウォン(約3万9000円)ずつ金を与え、携帯電話の使用も許可し、服務期間もたった1年半。今は人口も減少しているのに、こんな状態で軍隊を維持できるのか?」「幹部が髪を伸ばせるのは、軍の敷地外に住み、一般社会生活を送っているからだ。兵士まで色気づいて髪型にこだわりはじめたら、もはや軍人ではない」「軍隊は一般社会と違い、厳格な秩序と規律があってこそ維持が可能なのに、自由を認めるならむしろ軍隊自体をなくすべき」など、軍隊の行く末を心配する声が多く寄せられている。

また、「大統領は検察を解体直前レベルに崩壊させたと思ったら、今度は軍隊を解散させ、北朝鮮の傭兵に作り変える気だな」「頭髪だけでなく、服装規定も緩めよう」「男女共通の徴兵制は実現しないのか?これも現役兵からは圧倒的に支持されるはず」「そのうちタトゥーやヘアカラーも許可されそうだ。勤務後に私服で外出も可能になるのでは?」など、皮肉めいたコメントも多く見られた。(翻訳・編集/丸山

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