人民網日本語版 2021年3月17日(水) 23時30分
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3月14日のホワイトデーには、「1314」の中国語の発音と「永遠に」を意味する「一生一世」と発音が似ているため、中国では多くのカップルが婚約届けを出した。中国新聞網が伝えた。
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北京師範大学社会発展・公共政策学院の高穎(ガオ・イン)教授によると、中国の伝統的な慣習では、縁起の良い日が入籍の日取りに選ばれている。
高教授率いるチームと北京市民政局はこのほど、データバンク「北京市婚姻登録管理サービスシステム」(2004年1月1日から2013年12月31日まで)をベースに、共同で大規模なデータマイニングと分析を実施した。
研究では、現代の人が選ぶ「縁起の良い日」には、中国民間の伝統的な慣習の名残が残っているほか、新しい時代の流行要素も加わっており、明らかに好まれている年、月、日、曜日がある。
■入籍の多い年と少ない年の差は明らか
ここ10年の入籍数を比較すると、目に見えて少なかったのは2005年、2007年、2010年の3年だった。
中国では、旧暦の1月1日を新年の初めと考え、十二支で年を数える。旧暦の酉年は2005年2月9日から始まり、立春は2月4日だったため、酉年には立春がなかった。そのため、結婚には不向きだと思われたのがその原因だ。
民間では、「立春」のない日は、「未亡人の年」や「盲年」と呼ばれる。一方、2006年のように、「立春」が2回ある年は、「幸せも2倍」になると考えられ、結婚に最適の年とされている。
そのため2007年、2008年、2010年に入籍した人が少なかったこと、そして、2009年が入籍ブームになったことは、「立春」がない年、2回ある年と関係がある。
実際には、「立春」が2回あったり、1回もなかったりするというのは、暦の問題で、19年をサイクルにすると、「立春」が1回の年は5回、2回の年と1度もない年は7回ずつある。これは結婚生活がうまくいくか、長く続くかとは関係がない。
■入籍が多い月にも偏りが
通常、8月、9月、12月が入籍の「オンシーズン」となる。次に多いのは1月、3月、10月だ。
「立春」がない年の前になると、12月と1月の入籍数が激増する。その他、12月、1月、3月は、春節(旧正月)前後となり、人々がめでたいことが重なり、同時に到来することを願う時期でもある。また、中国語で「8」の発音と、発展する、金持ちになるを意味する「発」の発音が似ているため、8月も人気の入籍月となっているほか、「末永く」を意味する「久」と「9」の発音も似ているため、9月も人気だ。
一方、4月、5月、7月、11月は入籍の「オフシーズン」となる。5、7、11は奇数であることが原因だろう。
■入籍が多い日にも規則性あり
入籍の多い日を見ると、毎月6日、8日、16日、18日、26日、28日が明らか多い。その原因は、偶数であるほか、中国語にはすべてスムーズに事が運ぶという意味の「六六大順」という言葉があり、「6」が好まれるほか、「8」には発展する、金持ちになるという意味が込められていることがある。また、「末永く」を意味する「久」と発音が似ているため、9日も最も人気の日だ。
一方、奇数の1日、3日、7日のほか、4日は入籍数が目に見えて少なかった。当然、2月14日や3月14日といったような記念日の場合は、「4」が含まれていても、入籍数が目に見えて増加していた。
■10年でピーク日は26日
入籍データバンクで分析した合計3287日を見ると、1日当たりの平均入籍数は401.3件。うち、26のピーク日があり、平均4828.9件となっている。
26日のうち、トップ5は、いずれも年、月、日に同じ数字が入っていた。
2008年8月8日は、北京五輪の開幕日で、中国人の好む「8」が3つ並んでいた。
2009年9月9日は、「末永く」を意味する「久」と発音が似ている9が3つ並んでいる。
中国語には「パーフェクト」という意味の四文字熟語「十全十美」があるため、2010年10月10日は、10が3つ並んでいた。
11月11日は、「1」が4つ並ぶために、通常は「独身の日」であるものの、2011年は「11」が3つ並び、「出双入対」、「あなたを、一分一秒、一心一意(誠心誠意)、一生一世愛する」などの意味が込められ、若者の間で「入籍ブーム」が起きた。
2012年12月12日は、「12」が3つ並び、ネットユーザーから、「パーフェクトな日」と称された。
26のピーク日のうち、最も多かったのは、「立春」が2回あった2009年の9月9日だ。
また、3つの年のバレンタインデーの2月14日と、2つの年の旧暦の7月7日(中国版バレンタインデー)も入っており、東洋の文化と西洋の文化、両方が中国の若者に影響を与えていることが読み取れる。
■一番多い曜日は土曜日
ここ10年のデータを見ると、入籍するカップルが最も多い曜日は月曜日で、次が火曜日。一方、木曜日は少なかった。
近年、中国の多くの地域の民政当局が、月曜日から金曜日の平日のほか、毎週土曜日にも入籍ができるようにしている。北京の民政当局では、土曜日の入籍数が高い水準をずっとキープしている。その原因は、仕事を休まなくてもよいほか、中国語で土曜日は「星期六」と呼ばれ、順調という意味が込められた「6」が入っていることが考えられる。
高教授は、「若者の間で人気の入籍日が明らかにある。研究・分析によると、結婚をめぐるシンプルな慣習が、日に日に浸透しているものの、中華伝統の風習や信念、社会のポップカルチャーが大きな影響力を維持しており、縁起が良いものを求めて、災難を遠ざけたいという願いが、日取りに現れている」との見方を示す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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