「もう暖かい春の日には戻れない」北朝鮮が米韓軍事演習を非難=韓国ネット「分断して70年もたてば他人」

Record China    2021年3月17日(水) 18時30分

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16日、北朝鮮が米韓の合同軍事演習を非難し、南北軍事合意書の破棄や南北対話機構の撤廃により南北関係を決裂させる意向を示唆した。写真は韓国国防部Facebookより。

北朝鮮が米韓の合同軍事演習を非難し、南北軍事合意書の破棄や南北対話機構の撤廃により南北関係を決裂させる意向を示唆した。16日、韓国・聯合ニュースが報じた。

記事によると、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹である金与正(キム・ヨジョン)党副部長は16日、朝鮮中央放送と党機関紙「労働新聞」において米韓合同軍事演習に触れ、「韓国当局が今後どのような行動を取ろうと、3年前の暖かい春の日には簡単に戻れないだろう」と発言した。

そして「韓国当局は全民族が見守る前で、再び『暖かい3月』ではなく『戦争の3月』や『危機の3月』を選択した」「今後もさらに挑発的な態度に出るのならば、南北の軍事合意書をすぐさま破棄することも検討している」と韓国側を非難。また、「今となっては存在理由を失った韓国との対話機構である『祖国平和統一委員会』を廃止することもあり得る」「われわれを敵とみなす韓国当局とは、いかなる協力や交流も行う必要がないため、金剛山国際観光局をはじめとする関連機構も撤廃を検討している」と警告した。

さらに米国バイデン政府に対しても「海の向こうでわれわれの土地に火薬臭を漂わせようとうずうずしている米国の新政権にも一言忠告する」とし、「今後4年間ぐっすり眠りたいのなら、初めから睡眠を妨げる問題を起こさない方が良いだろう」と発言した。

記事は今回の発言について「バイデン政権が発足して以来初めての対米メッセージであり、韓国当局に対する警告よりは主張が弱いものの、米国のブリンケン国務長官とオースティン国防長官の訪韓を17日に控えているだけに注目される」と伝えている。

また、「今回の発言が北朝鮮の全住民が見る労働新聞の2面に掲載された点を考慮すると、単純な脅しや警告にとどまらず、今後具体的な行動に出る可能性が大きいと予測される」と分析している。

これに対し、韓国のネットユーザーからは「最初から春の日なんてない」「春の日が来るとか言いながら連絡事務所を爆破したくせに」「自分たちは核や武器の開発、定期訓練を繰り返しているのに、われわれが軍事演習をしただけで怒るなんて韓国は北朝鮮の属国扱いか?」「破棄したいならすればいい。今や世代は変わり、みんな北朝鮮を赤の他人だと思ってる。『韓民族』という言葉はもう古い」「分断して70年もたてば他人だ。これ以上振り回されたり金を渡したりしないでほしい」など、反発の声が多数寄せられている。(翻訳・編集/丸山

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