中国の対豪投資が激減、反中シンクタンク「喜ばしい」―米華字メディア

Record China    2021年3月17日(水) 23時0分

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多維新聞によると、中国からオーストラリアへの投資が大きく減少していることについて、オーストラリアの反中シンクタンクであるオーストラリア戦略政策研究所は「喜ばしい」との認識を示しているという。資料写真。

米国の中国語ニュースサイトの多維新聞は17日、中国からオーストラリアへの投資が大きく減少していることについて、オーストラリアの反中シンクタンクであるオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)が「喜ばしい」との認識を示していると報じた。

多維新聞によると、オーストラリアの駐ポーランド大使、駐カンボジア大使などを務め、オーストラリア国立大学(ANU)の名誉フェローであるトニー・ケビン氏はこのほど、政策議論のプラットフォーム「Pearls and Irritations」で発表した論評で、次のように述べている。

オーストラリアでは現在、メディアによる誤った報道の繰り返しによって中国に対する無知と偏見が定着している。それは恐らく、(米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドによる機密情報共有の枠組みの)ファイブ・アイズや頑固で無能なオーストラリアの政治的リーダーシップの影響によるものだ。

オーストラリアと中国の政策関係が停滞していること、そしてそれを再び動かすことに消極的なモリソン政権に、実業界は失望している。ANUと英紙フィナンシャル・タイムズによって発表された、オーストラリアへの中国の投資の劇的な棒グラフは実話を物語っている。

2014年に165億豪ドルでピークに達したオーストラリアへの中国の投資は、19年に26億豪ドル、20年に10億豪ドルにまで劇的に減少した。豪財務省の敵対的なメッセージによって21年はさらに減少するかもしれない。

こうした結果について、モリソン政権は全くリーダーシップを発揮せず、アフガニスタンでの豪軍兵士の暴行を風刺した中国SNS上の画像を非難することに熱心になっている。米国務省と西側の防衛企業によって支持されているオーストラリアの反中シンクタンク、ASPIは、中国からオーストラリアへの投資が大きく減少していることを「喜ばしい」としている。

オーストラリアと中国の関係が悪化している理由について、オーストラリアの大衆は理解しておらず混乱しており、中国に対する偏見と人種差別を増長させている。

こうした状況をオーストラリアの実業界は嘆いているが、主要紙やテレビ局の編集者、コメンテーター、ASPIのような戦略的シンクタンク、そして情報当局までが、オーストラリアと中国の経済的および政治的な分離を称賛している。一方で、オーストラリア国内の親中の声は脅迫され追い出されている。

オーストラリアの政策立案エリートらはそのようにして、オーストラリア人に中国に対する失望を感じさせているが、結局のところ、オーストラリアの中国からの経済的分離は、オーストラリア自身を傷つけるだけだ。(翻訳・編集/柳川)

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