中国の「ホッキョクグマホテル」、動物保護団体の批判浴びる―仏メディア

Record China    2021年3月17日(水) 21時30分

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16日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、黒龍江省でオープンした世界初の「ホッキョクグマホテル」が動物保護団体から批判を浴びていると報じた。

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2021年3月16日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、黒龍江省でオープンした世界初の「ホッキョクグマホテル」が動物保護団体から批判を浴びていると報じた。

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記事は、黒龍江省ハルピン市の観光パーク内に12日、宿泊客が屋内でガラス越しにホッキョクグマを眺めることのできる世界初の「ホッキョクグマホテル」がオープンしたと紹介。ホテルはホッキョクグマが飼育されている屋内空間と33枚のガラスで隔てられた場所にあり、宿泊客はレストランや客室内からホッキョクグマの生態を24時間観察することができるほか、餌やり体験もできると伝えた。

また、ホッキョクグマの生活する空間は「リアルな北極の情景」を再現したと宣伝されているとする一方で、ホテルを紹介する映像や画像からは、白い床や壁画で氷や雪を模しているのみであることがうかがえ、「リアルな情景」かどうかは微妙なところだと説明している。

その上で、中国のネットユーザーから「24時間監視された上に夜間も消灯せず、ホッキョクグマが不眠に陥って精神が崩壊するのではないか」との懸念が寄せられていると伝えたほか、動物保護団体PETAのアジア支部が「ホッキョクグマは1日に18時間活動する必要があり、水族館や動物館内に閉じ込められるべきではない。ましてやホテルに出現させるべきではない」と指摘し、動物を苦しめることで利益を得ようとする施設やサービスの利用を避けるよう呼び掛けたとした。

記事はさらに、同市の極地館で以前、ホッキョクグマ2頭が非常に狭い環境での生活を強いられたことでうつ症状を発し、広い場所に移してようやく回復するトラブルがあったことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

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