日米と”大きく異なった”米韓の共同声明、専門家から懸念の声も=韓国ネット「日本よりよくやった」

Record China    2021年3月19日(金) 17時20分

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19日、韓国・国民日報によると、米韓が18日に5年ぶりとなる2+2会合を行い、「北朝鮮の核問題を解決し、国際秩序を乱す行為に反対する」との内容の共同声明を発表した。写真は韓国国旗。

2021年3月19日、韓国・国民日報によると、米韓が18日に5年ぶりとなる2+2(外務と防衛の閣僚)会合を行い、「北朝鮮の核問題を解決し、国際秩序を乱す行為に反対する」との内容の共同声明を発表した。共同声明の内容について、記事は「日米の共同声明とは大きく異なっている」と指摘している。

記事によると、米韓2+2会合の共同声明は北朝鮮の核問題について「同盟の第一優先課題」と強調し、「この問題に対処し解決するという共通の意思を再確認した」と明らかにした。

声明にはバイデン政権が発足後から使用してきた「北朝鮮の非核化」ではなく「北朝鮮の核・弾道ミサイル問題」との表現が使われたという。これについて記事は「北朝鮮の核問題の重要性を強調するため」とし、「日米が16日に発表した共同声明にあった『北朝鮮の完全な非核化への決意を再確認した』との内容と比較すると温度差がある」としている。

また「日米の声明が中国を名指しして強く批判し、同盟協力を強調した一方、米韓の声明には中国との単語は含まれなかった」と指摘。ただ、米韓は中国に関して「米韓同盟が共有する価値は、規範に基づく国際秩序を乱し不安定にさせる全ての行為に反対するという両国の公約を支えている」と表現したという。記事は「規範に基づく国際秩序を乱し不安定にさせる全ての行為というのは、米国が中国をけん制する際によく使う表現だ」と説明している。

世宗研究所のウ・ジョンヨプ米国研究センター長は「米国は北朝鮮・中国関連の内容を入れるよう求めたが韓国政府が反対し、冒頭発言や記者会見でそれらに言及することで合意したとみられる」と分析した。

梨花女子大学のパク・ウォンゴン北朝鮮学科教授は「問題は米国が韓国の立場表明をどう評価するか」とし、「今回の韓国の立場表明に失望しているとしたら、韓国に対する圧力を強化したり、クアッドプラス(クアッド+韓国、ベトナム、ニュージーランド)から韓国を除外したりする可能性もある」と懸念を示したという。

これに韓国のネットユーザーからは「親北、親中の現政権には何も期待していない」「中立にいるべきだが、中国に近づきすぎてはいけない」「この結果をバイデン大統領が聞いたらどう思うだろうか…」など米韓同盟の今後を懸念する声が上がっている。

一方で「南北が統一され世界の中心になる日までは仕方ない。耐えよう」と理解を示す声や、「日本よりよくやった。米国の綱を離してもいけないし、中国を刺激してもいけない」「北東アジアにおける日韓の立場は違う。日本と同じ声明を出すことが外交的に利益になるとは思えない。素晴らしい外交だと思う」と評価する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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