Record China 2021年3月23日(火) 8時20分
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中国メディアの東方網は19日、中国上海市のネコカフェが行っているネコの「試し飼い」モデルを紹介した。資料写真。
中国メディアの東方網は19日、中国上海市のネコカフェが行っているネコの「試し飼い」モデルを紹介した。
記事によると、中国では先ごろ、「シェアネコ」としてネコを1日9.9元(約165円)で貸し出した四川省成都市のペットショップが非難を浴びた。上海の店がこれと違うのは客にまずネコを買ってもらい、返却する場合は一定の金額を差し引いて返金するという点。実際に返却されるケースは少なく、昨年は50匹近くが新しい家を見つけたそうだ。
店側は、「ネコがほしい」という一部客のニーズとネコが新たな環境になじめず飼育が困難になるなどの問題を考えた結果、この方法を思いついたといい、飼い主のもとでえさを食べないなどのストレス反応が見られた場合は全額を返金する。一方、家族の反対など飼い主の個人的な原因でネコを返す場合は一定金額を控除する。こうすることで「飼育にあたってのハードル」を設け、買い手に「後悔の機会」を与えるのだという。
店主の叶(イエ)さんは「このモデルの前提は相手が本当にネコを買いたいと思っているかどうかの確認」と話し、ストレスが原因で返されたネコを再び販売することはないとも説明。叶さんによると、初めてネコを飼う人にはSNSを使ってアドバイスをしているそうだ。また、長時間の移動でネコが事故に遭うリスクを考え、買い手は地元の人に限るなどの措置を取っており、「『試し飼い』は決して店の主力業務ではなく、これを広める用意はない」と強調する叶さんは「中心に置かなければならないのはやはりネコの安全です」と指摘した。
記事は「中国では『ペット経済』の盛り上がりに伴いこれに関する議論も多数現れた」として、「ペット経済の中で新たな収益ポイントを探すにも、道徳や倫理にかなった方法が必要」と呼び掛けている。(翻訳・編集/野谷)
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